あした の ジョー。 あしたのジョー(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

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あした の ジョー

さらに2011年に山下智久、香川照之、伊勢谷友介などで実写化されて、大きな話題を呼びました。 2018年には「メガロボクス」というSFアニメとしてリメイクされていることから、今なお根強い人気を持つボクシング漫画といえるのです。 作品で登場するモデルになった、南千住のいろは商店街や泪橋、玉姫公園などは2011年に実写映画化されたことから町おこしとして聖地化され、巡礼ビジネスに乗り出しています。 アニメで矢吹丈の声優を担当したあおい輝彦、丹下段平を演じた藤岡重慶は生粋のアニメ声優ではありませんが、すさまじいはまり具合でした。 劇場版やアニメ2作品目でも他のキャストの交代はあったにもかかわらず、彼らは続投したそうです。 そんな原作以外でもとことん愛される本作の名言を、ランキング形式で見てみましょう。 第3位 「もう一度……もう一度、力石の顔を…… いいだろうおじょうさん……」 (『あしたのジョー』9巻より引用) 力石が死んだときに彼の控室にて、ショックを受けている葉子に向かって言ったセリフです。 彼女のことを「おじょうさん」と呼ぶ時は、今まで大抵からかうように言っていました。 ですが、この時は驚くほど厳かで、丁寧な振るまいと言葉づかいだったのです。 なぜ彼は、このような言い方をしたのでしょうか。 おそらくは死んだ力石に対する、彼なりの敬意を表したかったのでしょう。 彼は粗野に見えて、ここぞというときはしっかりした振る舞いをします。 たとえば力石が少年院を退院したとき、全員の前であいさつをしようとすると、案の定ヤジを入れる輩が現れました。 それを見た彼は「くだらねえやじをいれてんじゃねえよ」とたしなめるのです。 敬意を払うときは敬意を払う。 それが矢吹丈なのです。 第2位 「まがりなりにも拳闘の世界で血を流しっこして生きてきたからには… いまさら中途半端なかたちでつかれただの拳闘をやめたいだのと ぜいたくは言えねえ気がするんだよ」 (『あしたのジョー』14巻より引用) 紀子と珍しくデートしたとき、彼女からボクシングをやめた方いいと言われ、返したセリフ。 ジョーは負けた人間や弱者に、情をよせてしまう一面があります、力石の死から立ち直れることができず街中をさまよっていたある日、入った喫茶店でウルフ金串を見かけました。 彼は、ヤクザの用心棒に成り下がっていました、そんな時、彼と敵対していたヤクザも用心棒を連れてきました。 それが、ゴロマキ権藤です。 ウルフ金串は、ゴロマキ権藤と決闘をしてこてんぱんにやられてしまいますが、ジョーは彼を助けるために思わず止めに入ってしまいます。 ウルフ金串はドヤ街のチビ達を痛めつけた憎き敵のはずなのに、なぜか彼は助けてしまうのです。 こんなエピソードもあります。 カーロス・リベラとの4回戦エキジビジョンマッチの際、場外に倒れたジョーがリングに上がろうとすると、うっかり段平が彼を押してしまい、失格になって試合が無効になってしまいます。 観客から凄まじいブーイングが起きましたが、その際も彼は段平をかばったのです。 ジョーがバンダム級にこだわり続け、燃え尽きるまで拳闘の世界で生き続けた理由。 それは、今まで彼が戦い、傷ついていった者たちへの思いがあったからかもしれません。 第1位 「燃えたよ……真っ白に……燃え尽きた」 (『あしたのジョー』20巻より引用) 第1位は、やはりこれ。 本作の最終回は、梶原一騎ではなく、ちばてつやが考えたのだそう。 20通りくらいのパターンを考えて、かなり迷ったのだとか。 結局担当の人が、紀子とのデートの時のセリフを思い出し、己の好きなことで真っ白な灰になって燃え尽きる、これが1番ふさわしいのではないのか、ということで決定したのだそうです。 彼の最後は、未だにファンの間で議論となっています。 死亡説もささやかれていますが、筆者はボクシングに一区切りつけて、パンチドランカーのリハビリを終え、そして日常生活に困らない程度に回復をして穏やかな暮らしをしているのではないか、と思いを巡らせています。 『あしたのジョー』登場人物の魅力を紹介!実は論理的な男だった矢吹丈 第3位 「ジョー立てえ! この力石徹と決着をつけんうちにこのまま消え去る気かあ~!」 (『あしたのジョー』7巻より引用) ウルフ金串にダウンさせられた際に、ジョーにかけた言葉です。 彼らは、不思議な因縁で結ばれています。 力石がいなければ、彼はあそこまでボクシングにのめりこまなかったでしょう。 力石は元々優秀なボクサーでしたが、初期のころは彼の挑発に乗ってしまうなど、まだ未熟な一面もあります。 けんかの天才であるジョーは、プロボクサーの技術を学習し、そして対抗策を考えて敵を挑発します。 「けんか」という己の領域に敵を引き込んで、プロボクサーを次々に倒していくのです。 そんな彼を倒すには、純粋で完璧なボクサーにならなければなりません。 彼が最後に勝てたのはけんかではなく、最後まで完璧に「ボクシング」をやっていたからだったのです。 第2位 「この痩せさらばえたカサカサのからだで りっぱに矢吹と打ち合って見せます」 (『あしたのジョー』8巻より引用) 力石は過酷な減量のために、試合前にとうとう限界がきて、水を求めてジムをさまよっていました。 その時、葉子が白湯を差し出して「ほんの少しでも人間らしい弱さがあったことの方がうれしいの」と涙ながらに言います。 しかしそこで彼は差し出された白湯を捨てて、「もう少しでくじけるところでした」と言ったあとにこう続けるのです。 2人は、どこか騎士と姫のような間柄にも見えます。 実際彼が魅力的に見えるのは、彼女への騎士的な振る舞いをしているとき。 だから、力石は女性人気が高いのです。 第1位 「おわった……なにもかも……」 (『あしたのジョー』8巻より引用) ジョーを倒したとき、カウントを取る前に言ったセリフ。 浮ついた自信ではなく、確信を感じとったからこそのセリフです。 はっきりいってこの試合は、力石にとってなんのプラスにもなりません。 名誉も栄誉もなく、ただ男の意地だけで試合を望みました。 まさに悲壮的なまでのストイシズム。 けれど力石にとっての最高の名誉は、ライバルからの称賛と、己が忠誠を誓った姫である葉子の熱いまなざしのみ。 それだけがあれば十分なのです。 彼を大男に描いたのは、ちばてつやの独自の判断によるもの。 ちばてつやは当時ボクシングのことを何も知らなかったため、階級差を考えずあのようなキャラクターにつくってしまったそうです。 そのために力石は、過酷な減量で階級を下げねばならない羽目となりました。 結末は担当者とちばてつや、梶原一騎と散々話し合ったそうですが、結局死ぬ方針になってしまったそう。 しかし編集部は、力石が人気キャラクターだったので猛反対しました。 その結果、彼が死んだとき、ファンの間で葬儀を執りおこなうという前代未聞の騒動となったのです。 主催者は、劇作家の寺山修司。 彼の劇団員の1人が力石の死にショックを受けたため、彼の葬儀を劇団でおこなおうとしたのです。 それを聞いたちばてつやは、「じょうだんはやめて」と思ったのだそう。 力石は初登場時、あまり感じがよくありません。 ジョーに手紙を配ったときわざと落として、拾おうとした彼の手を自転車のタイヤで引くような男でした。 彼が魅力的になるのは、葉子が登場してからです。 前述しましたが、彼は彼女の近くにいるときは、姫に遣える高潔な騎士のようにふるまっています。 だからこそ彼女を公然と侮辱したジョーを、彼は許せなかったのです。 しかし、いざ戦えば彼女を侮辱したこの無法者は、血の出るような修練により短期間でクロスカウンターを身につけてしまうような化け物だったのです。 このけんかの天才に勝つには、純粋なパーフェクトボクサーになるしかない、と彼は考えます。 ジョーがボクシングにのめりこんだのは力石がきっかけですが、彼をパーフェクトボクサーにしたのはジョーといえるでしょう。 ちなみに梶原一騎自身は元々、彼をどんなキャラクターとしてイメージしていたか気になるところです。 ジョーとプロの世界で戦わせるという構想は初期のころからあったようなので、体格は彼と同じくらいと思われます。 もしかしたら美男子だったかもしれません。 丹下段平の名言ランキングベスト3!(声優:藤岡重慶) 第3位 「そうか…そんなにみんなこのジョーをたすけたいのか、 それならこいつを警察に引き渡すのを手伝うんだな、 ジョーは今鑑別所へおくられるのが一番幸せなんだ」 (『あしたのジョー』1巻より引用) ジョーがドヤ街のチビ達を利用して詐欺を働いたとき、段平は涙ながらに彼を殴り飛ばした。 このとき、彼に加勢をしようとしたチビ達に言ったセリフです。 この時のジョーは、段平を本気で殴ることができませんでした。 彼は段平をうっとおしい拳闘キチガイ(ケンキチ)とさえ思っていて、訓練を受けるふりをして小遣いまでせびっていました。 しかし彼は、この男を心から憎むことができなかったのです。 前述したようにジョーは本来、弱者に情をよせてしまう優しい心の持ち主。 彼をだまして金をせびることはできても、かつての夢を諦めきれず、ケンキチと蔑まれているこの男に、どこか情を寄せてしまったのです。 そして涙を流しながら上記のセリフを言って、悪さをした彼を殴る段平。 それはまさに、父親そのものでした。 第2位 「人間は絶望的なピンチよりもたちの悪いピンチがある… そいつはなまじにせものの希望のあるピンチってやつだ…」 (『あしたのジョー』10巻より引用) 力石が死んだあと、一時的にジョーが復活したときのセリフです。 段平が言うと重みが違います。 結局ジョーは、力石を殺してしまったトラウマから抜けきることができず、頭部を殴れないという弱点ができてしまいます。 第1位 「理屈に弱いむかしの拳闘家なればこそ かえって本能にひらめく直観なんだ!」 (『あしたのジョー』12巻より引用) 白木ジムでカーロスとジョーがスパーリンクをやっていた時に、乱入してカーロスの危険性を説いたときのセリフです。 この時カーロスはわざとふざけた陽気な男になって、へたくそなボクサーを演じていました。 しかし段平は、彼の底知れない危険性を直感だけで見抜いたのです。 『あしたのジョー』登場人物の魅力を紹介!丹下段平という男 残念ながら段平は、よいセコンドとはいえません、すぐ感情的になるし、観客ともけんかするし、悪酔いして醜態さらすし、いらんことをしてジョーの足を引っ張ることもあります。 (ジョーの方が冷静だったりします) しかし上記のセリフのとおり、直感は鋭いです。 カーロスの底力をすぐに見抜いたり、ジョーがパンチドランカーであることも見抜きました、しかしその直感を生かすだけの思考力や実現力がなく、結局損ばかりしています。 ジョーと会うまで彼は、明日の見えない男でした。 彼のボクシングテクニックを教える際の前口上「明日のために」は、自分に希望の光を見せてくれたジョーのことを意味していたのではないか思います。 「明日のために」とは「ジョーのために」という見方もできるのです。 しかしそんな彼ですが、ジョーが暴れたり危険なことをすると血相を変えて止めようとしたり、紀子を気遣ったりするなど、大人としての分別はちゃんと持っています。 結果的に飲んだくれのケンキチではなく、どこか愛嬌があって憎めないおやっさんとして落ち着くことができました。 明日のために生きようとしたのはジョーだけでなく、彼もだったのです。 稲葉 粂太郎の名言ランキングベスト3!(声優:小林清志) 第3位 「奴の目をさましていいのかい」 (『あしたのジョー』11巻より引用) ジョーがドサまわりのボクサー達を次々倒してしまったので、業を煮やしたドサ回り専門のプロモーターが、リーダー格の稲葉に彼を懲らしめてくれるように頼んだ際のセリフです。 彼は元日本フェザー級タイトルの挑戦者で、そこそこの実力を持った男ですが、落ちぶれてドサに身を落としてしまった男。 しかし生来人柄がいいのか、ドサ回りのボクサー達のまとめ役として周囲から慕われています。 しかし彼もまた、ドサに身を落としながらも拳闘屋としての誇りを持っていました。 そんな彼だからこそ、ジョーの胸の内に眠るくすぶりを見抜いたのでしょう。 第2位 「さっさと…東京へけえちまえ いねむりやろう…」 (『あしたのジョー』11巻より引用) ドサの試合をしながら、ジョーにはっぱをかけるセリフ。 ジョーは旅館のテレビでカーロスの試合を食い入るように見ているうちに、彼が誰にもわらないように肘打ちを混ぜたパンチをくり出していることに気づきます。 そんな高等反則技を見抜いた様子から、噂以上のボクサーだと見抜き、こう言ったのでしょう。 第1位 「いまひとりの人間があたらしい門出に立とうとしているんじゃねえか みんなで祝ってくれよ」 (『あしたのジョー』11巻より引用) ジョーがドサの試合をほうりだして東京へ戻っていったときの、稲葉の激励のセリフです。 彼はドサに身をやつしながらも、小粋で誇り高いボクサーでした。 もしかしたらジョーに、自分の果たせなかった夢を託したかったのかもしれません。 そんな彼に出会うことができたのが、ジョーにとって密やかな救いになったのではないでしょうか。 登場したのはわずかでしたが、味のあるいいキャラクターです。 白木葉子の名言ランキングベスト3!(声優:西沢和子) 第3位 「矢吹、矢吹って…… 彼が何だっていうの、みんなくるっているわ!! 」 (『あしたのジョー』4巻より引用) 力石もマスメディアもジョーに夢中になっているのを見て、呆れたように出てきたセリフです。 しかしどう考えても初期のころからジョーにぞっこんだったのは、このおじょうさんの方。 まさに元祖ツンデレ女といっても過言ではありません。 第2位 「すきなのよ矢吹くん、あなたが!! ……すきだったのよ 最近まで気がつかなかったけど」 (『あしたのジョー』19巻より引用) 最後のホセ・メンドーサ戦での、ジョーの控室での告白シーン。 最近まで気がつかなかった、などというあたりに葉子の意地っ張りな一面が表わされています。 彼女らしい不器用な愛の告白シーン。 ジョーを廃人にしたくない一心で、控室の扉を立ちふさいでしまいます。 しかしジョーは彼女を優しく横にどけて、「ありがとう」と言って試合に行ってしまうのです。 第1位 「力石くん… わたしはあなたがかわきに耐えかねて 減量をあきらめたことをかなしんだりしていません、 それよりもあなたが少しでも、ほんの少しでも 人間らしい弱さをもっていてくれたということがとてもうれしいの」 (『あしたのジョー』8巻より引用) 原作屈指の名場面です、力石の項で前述しましたが、この場面では彼が減量に耐えかねて水を求めてジムをさまよっていました。 そんなときに、白湯を差し出して言った葉子のセリフです。 紀子と比べると、いまいち母性的でない彼女ですが、力石にだけはどこか母性的な愛情を注いでいるような気がします。 しかし、そんな彼女の思いさえも、彼はやんわり払いのけて戦いに行ってしまうのです。 心のどこかで愛に飢えているのに、女たちの差し出す手をはねのけてでも好敵手との戦いを望んでしまいます。 本作は愛情や平穏な暮らしを払いのけてリングに上がり、消えゆく前の蝋燭のように激しく燃える、男の悲壮的な生きざまを語る物語でもあるのです。 白木葉子はなぜジョーに惚れたのか? 葉子といえば、初期のころはやや高慢なおじょうさん。 そして成長すると、白木ジムの会長におさまり冷静沈着で海千山千の拳闘屋が戦慄をおぼえるほどの、やり手のプロモーターへと成長します。 そんな彼女がどうしてジョーに惚れてしまったのか。 その理由はきっと、ただ1つ。 彼女は「アウトロー萌え」の女の子だったからではないでしょうか。 その証拠にカーロスのエキジビションマッチの後、彼がドヤ街に現れて橋の下のジムでジョーがスパークリンクをすることになったとき、彼女は徐々に荒々しくなるジョーを見て普段の冷静さをかなぐり捨ててこう叫びました。 「ああ矢吹くんが野獣に戻っていく、野生にかえっていく、 あんなに全身けもののようになった矢吹くんを見るのは何年ぶりかしら!! 」 (『あしたのジョー』13巻より引用) こう言いながら、ミーハー少女のようにはしゃぎまくっている場面があります。 (隣にいるカーロスのマネージャーのロバートがドン引きしていました。 ) そもそもカーロスをベネズエラから呼び出したのは、力石の死によって腑抜けてしまったジョーの野生を取り戻させるためでもありました。 さらに彼が東洋チャンプとなった後、タレントのようになった彼に我慢がならず、本物の野生児ハリマオをどこから連れてきて戦わせようとしていたほど。 金と人脈を使ってここまでするとは、もはや業の深い女と言わざるを得ません。 そんな葉子がホセ戦前に彼に言った愛の告白で、「最近まで気がつかなかったけれども」というセリフは彼女がケダモノのような彼ではなく、1人の人間としての彼を好きになった、という意味かもしれません。 だいたい力石がいるとはいえ、学生時代から慰問団を設立して少年院に出入りしているような女の子です。 もしかしたらあれも猛獣のようなアウトローたちに会いたいという目的があったかも。 こんな彼女ですが、最終的にはジョーと結婚したのでしょうか。 それとも諸事情で別の人と一緒になったのでしょうか。 世界バンダム級!ホセの名言ランキングベスト3!(声優:宮村義人) 第3位 「富ト栄光ヲヒキカエニリングデ殴ラレスギテ廃人二ナル… 多クノ仲間ヤ先輩ノタドッタ悲惨ナ末路ヲワタシハタドリタクハナイ 愛スル私ノ家族ノタメニモネ!」 (『あしたのジョー』16巻より引用) ホセが海水浴場で家族と団らんした後、主治医のキニスキー博士の元へ健康診断に行こうとしたときのセリフです。 実はジョーも海水浴場でランニングをしていたのですが、穏やかな家族の団欒の風景を見て、どこかショックを受けてしまいます。 破滅に向かっていく自分と、家族のために生きようとする彼。 双方の対照的な生き方を暗示している場面です。 ホセはパーフェクトボクサーです。 ジョーを判定で負かしています。 彼とは、始めから相性が悪かったといえるでしょう。 第2位 「グッドラック イエローシープ」 (『あしたのジョー』17巻より引用) ジョーがハワイでの、東洋チャンピオン初の防衛戦で、観客席にいたホセに向かって拳を突き入れてきたときに、簡単に受け止めて言った時のセリフ。 挑発にも無礼にも顔色一つ変えずに対処するその姿は、まさに王者の貫禄です。 第1位 「イッタイ…ジョーヤブキハ… 廃人二ナッタリ…死ンダリスルノガ恐ロシクナイノカ? 彼二悲シム人間ガヒトリモイナイトイウノカ…」 (『あしたのジョー』20巻より引用) 最後の対決の際、自分のコークスクリューパンチを受けてもジョーが自分に立ち向かってくるのに、驚いた時のホセのセリフです。 家族のために生きようとする自分とは違い、ただくすぶった己の命を燃え尽きようとしてボクシングに打ち込むジョー。 その姿は、彼にとって理解不能の存在であります。 試合終了後は白髪となるまで彼に戦慄を覚えた、パーフェクトボクサーが崩れていく瞬間でもあります。 『あしたのジョー』登場人物の魅力を紹介!世界チャンピオン、ホセ・メンドーサ 初登場は、テレビ局がジョーのために主催した祝賀パーティ。 ホセは急に現れると彼の肩をつかんで「グッドラック!!」と言って立ち去っていきました。 その後ジョーが上着を脱ぐと手のひら型のあざが肩についていたのです。 彼は、痛くはなかったけれどもすげえ力と思っていたと言っており、どこかトリックスターのような男として登場しました。 意外ことに、最後の戦いで彼は打たれ弱いという弱点を露呈してしまいます。 ここで少年院時代にジョーが戦った、青山というキャラクターを思い出してみましょう。 虚弱体質の彼は、段平からフットワークと上体そらしの技術をつかった「コンニャク戦法」を教わります。 この後、ジョーは彼の戦術を模倣して、フットワークと防御の重要性を学びます。 いってみれば「明日のために」のその4なのですが、段平によると鼻っ柱の強い奴に教えるのは難しいが、青山のように臆病だが向上心は強い者にはうってつけなのだそう。 もしかしたらホセは若いころは、青山のような人物だったのかもしれません、臆病で打たれ弱いからこそ、パーフェクトなボクサーになったともいえます。 コンニャク戦法はなんとメンドーサ戦でも出てきており、この戦術がいかに有効的かがわかります。 ゴロマキ権藤の名言もご紹介!(声優:大塚周夫) 「ジョーが一つ一つおそろしいパンチを覚えていくたびに ジョー自身も一つ一つふしあわせにのめりこんでいくことや」 (『あしたのジョー』3巻より引用) 少年院でジョーのクロスカウンターの練習台になった後に、ベットで倒れこんだ時のセリフ。 2人は少年鑑別所で出会い、最初は殴り合いをしていましたが、その後は親友となります。 少年院退院後に丹下ジムに入会し、「マンモス西」というリング名でボクサーになりました。 しかし残念ながら、ボクサーとしては今一つ。 減量中にうどんを食ってしまい、後にジョーから「うどん野郎」と言われて殴られる羽目となります。 しかし商才は高く、勤めていた林屋を繁盛させ、従業員を何人も抱えて車を購入できるほどの豪商になるのです。 彼のことを小物扱いする人が多いようですが、実は気立てがよく、頭の切れる男。 上記のセリフも、ジョーが後に打たせて戦うファイティングスタイルのために廃人になっていくことを暗示しているようです。 林紀子の名言もご紹介!(声優:小沢かおる) 「矢吹くんが 矢吹くんが リングのゆめをすてきれないでいることはよくわかるけれど なにもボクシングばかりが人生じゃないわ」 (『あしたのジョー』11巻より引用) 力石戦後、ジョーが頭部を打てないという致命的な欠点が露呈。 その影響で、段平はジムをたたみ、ジョーと西は林屋の正式な従業員として雇われることに。 その際の、紀子のセリフです。 周囲から「のりちゃん」の愛称で慕われている、健気でやさしい彼女。 ジョーに思いを寄せており、時折彼をデートに誘いますが、ボクシングにのめりこんでいる彼は聞く耳をもちません。 彼女が彼をボクシングから引き離したかったのは、彼の身を案じているだけでなく、自分に振り向いてほしかったからかもしれません。 一方ジョーは、彼女にデートに誘われた時「西と行って来いよ」と言っています。 西も彼女に思いを寄せていたのです。 しかし2人に気を使って、そうした感情をおくびにも出そうとはしませんでした。 彼は自分より西の方が、紀子を幸せにしてくれると思ったのかもしれません。 やがて西と紀子がつき合うようになると、彼は2人の仲を邪魔しないように距離を置くようになります。 そして2人の結婚式の日、彼はパンチドランカーへの不安に悩まされながらも祝福するのです。 そのくらい彼にとって、彼らは大事な友人でした。 しかし紀子は、最後に冷たいまなざしを向けています。 彼女はまだ、彼に未練があったのでしょうか。 いかがでしたか?本作が名作であるゆえんが、名言をとおして少しでもわかっていただけたら幸いです。

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『あしたのジョー』登場人物10人の名言を徹底紹介!名作漫画を最後まで解説

あした の ジョー

原作: 作画: ジャンル:、 制作: 放送局: 放送時期: ボクシングをテーマにした日本マンガ史に残る傑作。 「戦後最大のヒットマンガ」の1つに数えられる。 東京・山谷のドヤ街に、ふらりと一人の少年が現われた。 矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、ジョーと地元暴力団・鬼姫会の連中との乱闘から天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げようと口説き始める。 しかしジョーは、自分に向けられる段平の情熱を利用し、小遣いをもらってはドヤ街の子供たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句犯罪にも手を染め、警察に逮捕されて鑑別所へと送られてしまった。 名言・名台詞 燃えたよ…。 まっ白に…燃えつきた…。 まっ白な灰に…。 ひじを左わきからはなさない心がまえで、やや内角をねらい、えぐりこむようにして、打つべし! 打つべし! 打つべし! 打つべし! 強くなるぜ…おっちゃんの期待にそえるようにな。 力石にも…負けねえよ!

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あしたのジョーについてその5(ジョーを取り巻く女性達、白木葉子後編)

あした の ジョー

『あしたのジョー』の概要 『あしたのジョー』とは、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画による日本の漫画作品。 『週刊少年マガジン』連載中から社会的反響は大きく、ジョーのライバルである力石徹が作中で死んだ時には、架空の人物であるにも関わらず葬儀が行われた(1970年3月24日、講談社講堂にて)。 また1970年3月31日に発生したよど号ハイジャック事件では、ハイジャック犯が「われわれは明日のジョーである」と声明を残している。 さらに辰吉丈一郎をはじめ多くのボクシング選手のバイブルとなり、現実のボクシング界にも大きな影響を与えた。 これら社会的反響の大きさから、「戦後最大のヒットマンガ」の1つに数えられ、劇画路線にシフトした昭和40年代の『週刊少年マガジン』を「巨人の星」とともに支えた。 本作以降のボクシング漫画は、全て本作の影響下にあると言われている。 この爆発的人気を経て、奇しくもよど号ハイジャック事件の翌日にあたる1970年4月1日から虫プロダクションとフジテレビの制作で「あしたのジョー」、10年後の1980年10月からはマッドハウスと日本テレビの制作で「あしたのジョー2」としてテレビアニメ化される。 監督の出﨑統とのちに「機動戦士ガンダム」の監督となる富野喜幸(現:由悠季)という二人の天才演出家による映画調の斬新な演出、ジョーと段平の主役二人の声を声優ではなく実力派俳優に当てさせた今までのアニメにはない演技、出崎アニメには欠かせないアニメーター杉野昭夫と荒木伸吾による美麗な作画が人気を博した。 漫画やアニメとは縁のない人でも「矢吹ジョー」「丹下段平」「立て、立つんだジョー!」「真っ白に燃え尽きたぜ」などの単語やセリフは知っているほどに認知度を上げ、国民的アニメだけとしてだけではなくジャパニメーションの代表作とも評されている。 「あしたのジョー」のタイトルは井上靖の小説「あした来る人」が元である。 『あしたのジョー』のあらすじ・ストーリー けんか屋ジョー登場 鑑別所に入ったジョーへの段平の指導は、はがきによる通信教育だった。 その最初の項目が「あしたのために(その1)」である。 段平の心配を無視して犯罪を繰り返すジョーは、チビ達と協力して行った募金詐欺事件によって警察に捕まり鑑別所に送られる。 個室で暇をもてあそんでいるジョー宛てに、段平から「あしたのために」の書き出しで始まるはがきが届いた。 その内容は、左ジャブの打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。 暇だったジョーは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のパンチの切れが今までと比べ物にならないほど向上していることに気づく。 ジョーは初めて他人から教えられたことが自分のものになった快感と充足感を知った。 豚の大群とともに脱走を図るジョー。 このときの「うどん」というワードが、後の「マンモス西うどん事件」をにおわせる。 詳しくは名場面「マンモス西うどん事件」を参照のこと。 特等少年院に入ったジョーは、先輩たちに睨まれつつも脱走のチャンスを伺っていた。 ある日ジョーはともに入所していた西と一緒に先輩たちに命令され、豚小屋にあるたい肥を手づかみで集めさせられていた。 その時、入所以来おとなしかった西がジョーに「豚を暴れさせているすきをついて脱走しろ」とアドバイスをしてくれた。 西はわざと弱腰のふりをして脱走のチャンスをうかがっていたことを知ったジョー。 自分には無理だがお前ならできる、と西はジョーを奮起させ、二人で協力して豚を暴れさせてジョーは豚とともに少年院の玄関に向かっていった。 ジョー、初めての敗北。 力石は余裕綽々でハンカチを出して鼻血を拭いている。 あと少しで玄関を突破できそうなその時、男が一人、豚の大群に突っ込んできた。 男は全ての豚にパンチを食らわせ、小屋に戻らせてしまった。 折角の脱走のチャンスをふいにされたジョーは、その男につかみかかったが相手にもされない。 そこでジョーは段平に教わったばかりのジャブを放つと男に命中した。 ジョーが気を良くしたのもつかの間、その男の放った一発のストレートパンチがジョーに命中した。 ジョーはたった一発のパンチのせいで全く身動きができず、担架で運ばれていった。 その男こそ、ジョーの宿命のライバルとなる力石徹だった。 力石が元プロボクサーであると知ったジョーは、脱走することよりも力石に勝つことに執念を燃やし、段平に通信教育のはがきを催促してはボクシング技術を磨いていった。 葉子の偽善を激しくののしるジョー。 力石との再戦の機会を待ちつつ修行に精を出すジョー。 時がたち、二か月に一度やってくる学生ボランティアの演劇を見る日になった。 ジョーは修行で忙しいと断るが、監視員によって無理やり連れていかれた。 演目はヴィクトル・ユゴー作「ノートルダムのせむし男」。 冒頭の場面でせむし男ことカジモドが祭の余興として男たちから鞭打ちを受けている。 あまりに迫力があるので皆驚いていたが、よく見ると本当に鞭を打っていた。 しかもそのカジモド役の俳優は段平だったのでジョーはさらに驚く。 劇は続いていく。 鞭に打ちひしがれたカジモドの元にヒロインであるエスメラルダが現れ、カジモドに水を与え、けがの手当てをしている。 その慈愛深いヒロインを見たジョーは、彼女がジョーが犯した犯罪のひとつ、募金詐欺で10万円をだまし取られた白木葉子だと気づく。 ジョーは、葉子が段平を本当に叩きのめす演出をしたことを許せないとはっきり口にし、演劇を中断させた。 ジョーは、葉子と初めて会った日の話を持ち出した。 ジョーは数々の犯罪の末警察に捕まった後、家庭裁判所で裁判を受けた。 詐欺の被害者である葉子が傍聴に来たが、あの日の葉子は今日の演劇の時とは違い、冷たくさげすむような目でジョーを見ていた。 その冷たいお嬢様がその裏で少年院の慰問をやり、慈愛に満ちた少女を演じるのは偽善で自己満足のためだとジョーは言い切った。 自分のパトロンである葉子をジョーに侮辱され、本気を出そうとする力石。 ジョーに侮辱された葉子を見かねた力石がジョーを挑発し、一触即発となった。 力石は白木財閥のつてで将来ボクサーとして再デビューすることになっていたようで、その白木財閥の一人娘である葉子とは少年院内でも公認のカップルであった。 大切な女性を侮辱された力石と、女のためにしゃしゃり出てくる力石が気に入らないジョーは睨み合う。 それを止めたのは演劇の出番を終えた段平だった。 特等少年院ではたとえ肉親でも、院生との面会は刑期が終わるまで禁止されていた。 段平は何としてでもジョーに面会するため、葉子の劇団に参加していた。 葉子は実家の白木財閥が少年院に寄付をしていたので、自由に出入りが許されていたからだ。 葉子の方も、片目で背中が曲がり、体力のありそうな段平がカジモドのむち打ちシーンを演じるのにぴったりだと判断したため参加を許可したのだ。 その段平からの提案で、ジョーと力石は一週間後にボクシングの試合をして決着をつけることに決まった。 葉子も少年院で実施される矯正プログラムの一環としてスポーツは効果があるから祖父の力を借りて協力するというも、ジョーはまたしても葉子は自分だけいい子ぶっているとケチをつけ、力石を怒らせる。 葉子の傲慢さと、祖父のコネを使って自分だけいい子ぶる様も気に入らなかったが、自分より強い力石がこの高慢ちきな女の言いなりになっていることもジョーにとっては不満だった。 無意識のうちにジョーは「あしたのためにその3」ことクロスカウンターを習得していた。 一週間の間にジョーと力石はそれぞれ特訓を積み、試合当日になった。 ジョーのセコンドになった段平は、この試合はどちらかがダウンするまで終わらないという特別ルールを使ってほしい、と主催者である葉子に嘆願する。 その意図を図れないまま葉子は承知し、試合は始まった。 圧倒的な実力を見せつける力石に対し、ジョーはかろうじてダウンだけはしないまでも目はかすみ、意識はもうろうとしていた。 それでも力石への闘志だけは燃えており、とどめを刺そうとする力石に向かっていった。 観衆の目には何が起こったのかわからないまま、二人の拳は互いの顔に当たり、ダウンした。 観衆が唖然としている中、段平が解説をした。 今のは段平がジョーに教えた秘策・クロスカウンターである。 相手に撃たせてその勢いに乗ってカウンターを食らわせる必殺拳だと語った。 ジョーは意識のない状態で、本能の赴くままに秘策の拳を完成させたのだ。 段平がどちらかがダウンするまでという特別ルールを進言したのは、制限時間があると力石優勢のまま試合が終わり、ジョーがクロスカウンターを会得できないからだと見越してのことだったのだ。 二人の熱い戦いはほかの院生を刺激して、あっという間に特等少年院の中にボクシング熱が浸透していった。 高度な防御技、スウェーバックを青山との戦いで覚えたジョー。 季節は夏から秋に変わり、今度は院生代表とのトーナメント大会が行われることになった。 ジョーは張り切っているが、なぜか段平は暗い顔をしていた。 この次教える課題は、ジョーを精神的に追い詰めないと習得できないからだ。 そのために段平はあえてジョーに冷たく接し、出場選手の中でもっともひ弱な青山ばかりをかわいがるようになる。 今までジョーに付きまとっていたのに急に手のひらを返すような態度をとった段平に対し、ジョーの中に疑念ではなく嫉妬の炎が燃え上がった。 つい最近まで無償の愛情を与え続けてきた段平が、急に手のひらを返したことが許せなかったのだ。 段平の意図がつかめぬまま大会当日になった。 力石より青山打倒に執念を燃やすジョー。 その青山との対決で、ジョーは意外な苦戦を味わう。 青山に攻撃を仕掛けてもすべてかわされてしまって全く手が出せず、へなちょこのパンチを食らっていくうちに少しずつダメージが蓄積され、ジョーは追い詰められていったのだ。 絶体絶命に陥ったジョーだが、自分が痛めつけられて初めて防御やフットワークの重要さを知り、攻撃と防御の両方を駆使する戦法を覚えた。 そうなると防御しか知らない青山は相手にもならず、ジョーは勝利した。 二人は医務室に運ばれ、ジョーは今まで青山を馬鹿にして嫉妬していたことを謝り、二人は和解した。 そのあと二人を見舞いに来た段平の口から衝撃の告白を聞いた。 今まで青山にかまってきたのは、負けん気が強すぎて防御をおろそかにしていたジョーに、青山をだしにして自分から防御を学ばせるためだったと言い、二人に土下座をした。 唖然とするジョーと青山だが、二人とも段平のおかげで今までの自分の殻を破ることができたので意に介さなかった。

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