猫 fip 初期症状。 教えて獣医さん!猫伝染性腹膜炎(FIP)は治る?予防方法はある?

猫の飼い主なら絶対覚えておくべき「猫コロナウイルス」。どうやって感染する?症状は?治療法は?

猫 fip 初期症状

コロナウイルスは直径120nm以上、球形でエンヴェロープを持つウイルスです。 一本鎖RNAをもち、RNAウイルスの中では最大級とされています。 ウイルス表面に突き出ている「スパイク」と呼ばれる形状が、まるで太陽のコロナに似ていることから命名されました。 もっぱら猫にだけ感染するコロナウイルスは「猫腸管コロナウイルス」(FECV)と呼ばれます。 しかしこのウイルスの病原性は弱く、多くの猫は感染していても無症状です。 またたとえ症状を示したとしてもせいぜい短期間の下痢くらいで、放っておいても自然に回復します。 やっかいなのは 腹膜炎を引き起こす「猫伝染性腹膜炎ウイルス」(FIPV)の方です。 出どころについては謎に包まれていますが、おそらく猫腸管コロナウイルスが増殖するときに遺伝子の一部に変異が起こって生み出されるものと推測されています(体内変異仮説)。 また実際に変異する瞬間が確認されていないことから、変異するのではなくそもそも病原性の弱いウイルスと強いウイルスとが併存しているのではないかという説もあります(ウイルス併存仮説)。 コロナウイルスの感染リスク 病原性が弱い猫腸管コロナウイルスは感染した猫の糞便を他の猫が口にすることで広がっていきます。 生まれたばかりの子猫においては、母猫のグルーミングやきょうだい猫のうんちを間違って踏んづけることで感染します。 どちらのケースでも直接排泄物を口にしたわけではありませんが、被毛に付いた排泄物や排泄物が混じった唾液を舐めることでウイルスが体内に入ってしまいます。 こうした感染が起こるのは早ければ生後2週齢、多くは生後5~6週齢ころです。 仮に子猫の頃にウイルスに感染しなかったとしても、その後にキャッテリー(猫の繁殖施設)、動物保護施設(シェルター)、外猫コロニーといった集団生活を送っていく中で、トイレの共有などを通して遅かれ早かれ感染します。 ウイルスの変異リスク FIPVに特徴的な遺伝子変異• ORF 3cアクセサリー遺伝子腸管内におけるコロナウイルスの増殖には非構造タンパクである「3c」が必要です。 ORF 3cアクセサリー遺伝子に変異が起こると消化管上皮での増殖能力を失い、FIPの特徴である「全身への広がり」モードへとシフトします。 猫に感染する猫コロナウイルスはその病原性から猫腸管コロナウイルス(FECV)と猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)というバイオタイプに分類されるのが一般的です。 しかしよくよく調べてみると、どちらのタイプも遺伝的にほとんど同じで、どちらのタイプもレクチン受容体を介してマクロファージの中に侵入し、FIPを引き起こしうることが明らかになりました。 そこでウイルスを病原性で分類するのではなく、ウイルス表面のスパイクの形状とそのスパイクを形成する遺伝子によって分類する方法が提唱されています。 具体的には「血清型I」と「血清型II」です。 一方、日本においては2004年から2005年の期間、79頭の猫から採取された血液サンプルを対象として血清型の調査が行われました(Shiba, 2007)。 その結果、コロナウイルスの陽性率が63. それに対し、FIPの疑いが強い377頭の猫からウイルスを分離して血清型を調べた別の調査では、83. 臨床症状を示している場合、タイプIIの割合が増えるのかもしれません。 この傾向は1991年に行われた調査でも示されています(Hohdatsu, 1992)。 こちらの調査では、何の症状も示していなかった57頭のうち全頭がタイプI、FIP以外の慢性疾患を呈していた138頭のうち80. 猫コロナウイルスがどちらの血清型に属するかは、後述するPCR検査をするときに決定的に重要になってきます。 猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)が単球やマクロファージに感染すると血流やリンパ液に乗ってあっという間に全身に広がります。 FIPVの出現リスクはコロナウイルスの感染から6~18ヶ月が最も高く、36ヶ月を過ぎると徐々にリスクが低下していきます。 FIPVの出現から発症までの期間は、短ければ2~3週間、長ければ数ヶ月~数年です。 ひとたび発症すると効果的な治療法がなく、10日前後で死亡してしまいます。 しかし多くの場合は両方の複合型で、はっきり分類できない「中間型」とされることも少なくありません。 ウエット型とドライ型がどのようにして決まるのかに関してはよくわかっておらず、T細胞による免疫応答が弱い場合にウエット型を発症するのではないかと推測されています。 両タイプの主な特徴は以下です。 ウエット型(滲出型)の症状 ウエット型(滲出型)とは、血管の中からタンパク質が漏れ出し、周辺に体液がたまってしまう状態のことです。 ウイルス感染細胞(単球やマクロファージ)が血管壁に蓄積することで引き起こされます。 発症する場所は腹膜腔、胸膜腔、心膜腔などです。 それぞれ重度の腹水、胸水、心嚢水を引き起こします。 ウイルスに感染された単球からは血管内皮増殖因子が放出され、血管透過性を高めて周辺への水漏れにつながります。 また単球の一部はマクロファージに分化し、サイトカインを分泌するようになります。 すると血管内皮細胞と単球の結合が促され、血管内から周辺への血漿成分の漏出がますます加速します。 このようにして発症するのが「ウエット型FIP」(滲出型)です。 診断を受けた時点では元気なこともありますが、特に若い猫ではその後急速に症状が悪化していきます。 ウエット型では腹水、胸水などの貯留液が見られますので、これを診断に利用します。 穿刺などで貯留液を取り出したらリヴァルタテスト(Revalta test)を行い、その液体がFIPの滲出液なのか、それとも感染性腹膜炎、心臓や肝臓の疾患、リンパ管の破裂、悪性腫瘍に伴う滲出液なのかを大まかに区別します(省略されることあり)。 FIP滲出液の特徴は、線維素や炎症関連物質によって生卵の白身のような粘度があり、糸をひくこともあるという点です。 腹水や胸水をお酢を含んだ試薬チューブの中に入れたとき、まるでクラゲのように一箇所に固まって漂う場合は陽性(FIPの可能性が高い)、煙のようにすぐ消えてしまう場合は陰性(FIP以外の可能性が高い)と判断されます。 FIP滲出液の色はビリルビンの影響で黄ばんでいるか、ビリベルジンの影響で緑がかっています。 これは微小出血とマクロファージによって赤血球が崩壊した結果です。 血清と同じくらいタンパク質を多く含んでおり(3. この検査は通常のPCR検査とは違い、コロナウイルスの表面にあるスパイクプロテインの変異を検出することで、FECVとFIPVまで区別できるというものです。 2012年、オランダ・ユトレヒト大学の調査チームが発見したスパイク(S)蛋白のアミノ酸2個の変異を検出ターゲットとしています。 FIVと診断された猫94頭と、FECVに感染しているが症状を示していない猫92頭を対象とした調査では、FIP陽性を陽性と正しく判定できる感度は98. スパイク変異には膨大な数がありますが、日本において確認されている変異パターンも識別可能とのこと。 スパイク遺伝子変異は遺伝的に安定であることから、ここをターゲットとした検査法を用いれば、高い確率でFECVとFIPVを区別できるとしています。 従来の免疫染色検査にいきなり取って代わるものではありませんが、検査を依頼する場合の検体は病変組織もしくは滲出液(腹水 胸水 脳脊髄液)、所要日数は5~8日、費用は5,800円です。 ちなみにスパイク蛋白における類似の変異は2013年にもコーネル大学の調査チームが発見しましたが(Licitra, 2013)、こちらの変異を検査ターゲットとしたサービスは今の所提供されていません。 将来的に出てくる可能性はあります。 猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)を体内からきれいに駆逐してくれる特効薬は今のところありません。 また一度発症してしまうと症状の進行は早く、43頭の猫を対象とした調査では診断されてからの生存期間中央値がわずか9日でした。 こうした事実から見えてくるのは、猫が奇跡的に回復してくれることを期待するよりは、残り少ない余命をいかに幸せに過ごしてもらうかを最終ゴールにした方が現実的だということです。 インターネット上ではFIPを克服したという逸話がちらほら聞かれますが、こうした話は多くの場合FIPという確定診断が下っていません。 そもそも全く違う病気であった可能性が大きいため、「うちの猫にも同じ奇跡が起こるかもしれない!」という過大な期待は時として心を苦しめます。 予後の予見因子 免疫調整剤• シクロスポリンA実験室レベルでは増殖抑制効果が確認されているが生体内では不明• スノードロップ凝集素増殖抑制効果はあるが、ウイルス量が増えると効果が消える。 HIV-1プロテアーゼ阻害剤を混ぜると相乗効果が生まれて抑制効果が復活するが、生体内における効果は不明。 UPシステムユビキチン-プロテアソームシステムのこと。 G132、エポキソミシン、ボルテゾミブなど。 ウイルスの細胞内侵入およびRNA合成とタンパク質生成を抑制する。 免疫抑制薬プレドニゾロン、デキサメタゾン、シクロホスファミド、ペントキシフィリンなど。 生存期間、生活の質(QOL)、FIP関連症状に比較群と格差は確認されていない。 免疫促進剤プロピオニバクテリウムアクネス、ブドウ球菌Aタンパク、アセマンナン(アロエから抽出されるムコ多糖の一種)など。 すべてオフラベル(ガイダンス外使用)で高価。 効果は逸話的で実証されていない。 ただしウエット型には無効。 ジリフィリンの抗ウイルス効果• ジフィリンの量が多ければ多いほど細胞小胞の酸性化が阻害され、FIPVの感染性(および感染後の複製)が低下する• ジフィリンの量が多ければ多いほどFIPVのADE(抗体依存性感染増強)に対し高い抗ウイルス効果を示す• 細胞がウイルスと接触する前にジフィリンにさらされると最もFIPVの感染阻害効果が高まる• 未加工ジフィリンよりもPEG-PLGAでミセル化したほうが安全で効果が高く、最大で800倍の抗ウイルス能を発揮した• 少なくともマウスでは副作用がない こうした結果から調査チームは、ジフィリンがFIPVに対して高い抗ウイルス作用を有している可能性を示しました。 またナノ分子で加工したほうが安全性と有効性が高まることから、薬剤として利用するときのヒントになるのではないかとも。 この調査で明らかになったのは「少なくとも細胞レベルではウイルス抑制効果がある」「少なくともマウスに対しては副作用を引き起こさない」ということです。 今後の課題は、生体内でも同じようなウイルス抑制効果を見せるどうか、そして猫に実際に投与した場合副作用を引き起こさないかどうかを確認していくことです。 3CLプロテアーゼ阻害剤 GC376の効果• 20頭中19頭では治療開始2週間以内に、少なくとも外見上の病変が改善した• 治療から1~7週間で症状が再発した• 最終的な治療期間は最低でも12週間に及んだ• 治療から1~7週間で治療に反応しない再発症状が19頭中13頭で確認された• 治療に反応しない13頭中8頭では重度の神経症状へと発展した• 治療に反応しない13頭中5頭では重度の腹部症状へと発展した• 3~4. 4ヶ月齢でウエットタイプの子猫5頭では12週間の治療を行い、治療中断後も5~14ヶ月(平均11. 2ヶ月間)寛解を保っている(現在進行中)• 1頭の子猫は10週間の寛解後再発したが、投薬を再開したら反応した• 症状が腸間膜のリンパ節に限定されていた6. 8歳の成猫では10ヶ月間のうちに3回再発し、そのたびごとに投薬を再開したところ寛解を得た• 副作用は注射部位における一時的な炎症、皮下組織の線維化、部分的な脱毛など局所的なものにとどまった• 16~18週齢未満の子猫では永久歯の発育遅延と乳歯の遺残が見られた こうした結果から調査チームは、コロナウイルスをターゲットとした抗ウイルス薬として「GC376」は大きな可能性を秘めているとの結論に至りました。 この成分は5頭では5~9ヶ月間、1頭では11ヶ月間という長期間に渡って症状が消えたといいます。 しかし残りの多くでは寛解が3ヶ月以上続きませんでした。 その理由は神経系の症状が現れたためです。 なぜ薬が中枢神経症状を止められないのかはわかっていません。 このミステリーが解明されたあかつきには、ウイルスの増殖をできるだけ遅らせる「延命薬」から、ウイルスを駆逐する「治療薬」にグレードアップできるかもしれません。 GS-441524 人間に感染するRNAウイルスに対して増殖抑制効果を有している「GS-5734」の前駆物質「GS-441524」には、FIPVに対する高い抗ウイルス効果がある可能性が示されています。 2017年4月、カリフォルニア大学デイヴィス校の医療チームがFIPを自然発症した31頭の猫たちを対象として投薬試験を行った所、最終的に31頭中24頭が生き残り(生存率は77. このデータは2019年2月時点のものであり、猫たちはまだ存命中ですので、生存期間の記録は今後も伸び続けると考えられます。 さらに上述した「GC376」と比べても、さまざまな点において優れていることがわかりました。 具体的には症状の再発率、再治療に対する反応率、成長中の子猫に対する悪影響がない点などです。 投薬治療中においても治療後においても、CBC値、肝機能、腎機能に異常が見られなかったことから、猫に対する副作用は限りなくゼロに近いものと推測されています。 FIPの特効薬というものがもしあるのだとすると、現時点ではこの「GS-441524」が最も近い存在と言えるでしょう。 猫の繁殖施設(キャッテリ)、保護施設(シェルター)、多頭飼育家庭においてはトイレの共有を通じてウイルスが簡単に猫から猫へと伝染します。 こうした感染ルートを防ぐ効果的な方法は、まずトイレを頭数分用意することです。 また猫がトイレを使用した後は、飼い主が責任持って速やかに排泄物を取り除いてあげます。 またコロナウイルスに感染していない猫がいる場合は、ウイルスが失活する7週間(2ヶ月)は患猫がいた場所との接触を禁止したほうが無難です。 これまでFIPは糞便を介して他の猫に伝染しないと考えられてきました。 なぜなら、ウイルスがFECVから変異したことによりメインの活動場所が腸管内の細胞から単球やマクロファージに変わっているからです。 その結果、各種のガイダンスの中には「FIPを発症したからといってその猫を他の猫から隔離する必要はない」と記載されています。 ところが2011年、台湾にある動物保護シェルターで大規模なFIPの流行が起こり、ウイルスの血清型が調査されました(Ying-Ting Wang, 2013)。 その結果、感染が確認された13頭の多くで血清型IIが検出され、スパイク遺伝子の同じ場所に変異が見られたといいます。 要するに 1頭の猫から他の猫に次々に感染した疑いがあるということです。 こうした事実から調査チームは、血清型IIに属する猫伝染性腹膜炎ウイルスは血清型Iとは違い、糞便中に排出されて猫から猫に伝染しうるとの結論に至りました。 血清型Iが圧倒的に多い欧米においては「感染猫を隔離しなくてもよい」というのがセオリーになっていますが、 血清型IIが比較的多く見られる日本においては念のため発症猫を他の猫から引き離したほうがよいでしょう。 また患猫が使っていたトイレ、歩いた場所、使用したグッズなどはすべて消毒液できれいに掃除します。 コロナウイルスに接触した猫は感染から1週間ほどで糞便中に排出するようになります。 免疫で駆逐した場合は排出が自然に止まりますが、中にはウイルスを体内から排除することができず、一生に渡って排出を続ける個体もいます。 こうした慢性的排出猫を未感染の猫から遠ざければウイルスの広がりを食い止めることができますが、「王様ゲーム」と同じように見つけることは容易ではありません。 糞便中へのウイルスの排出は断続的なので、複数回に分けて繰り返しPCR検査を行う必要があります。 理想は1週間おきに4回(Horzinek, 2000)と目安があったり、1ヶ月おきに8回(Addie, 2001)といった目安が合ったり統一されていません。 反復検査によって慢性的排出猫が見つかった場合、ウイルスに感染していない猫との接触を避けるようにします。 部屋を分けることが理想ですが、その環境自体がストレスになり、排出猫のFIP発症率を高めてしまうかもしれませんので、ストレス管理もしっかり行うようにします。 , 1995)まで大きなばらつきが見られます。 一例を上げると、ペルシャ猫を対象とした調査では投与群と比較群の間で発症率に格差は見られなかったとか、609頭の猫を対象とした二重盲検テストでは最初の150日間で格差は見られなかったものの、150日目以降、ワクチングループにおける発症率が減ったなどです。 2回のワクチンを受けた582頭の猫を541日に渡って追跡した調査では、少なくとも安全であると確認されています。 FIPワクチンの悪影響 FIPワクチンを打つことにより、逆に症状が悪化したという症例がチラホラと報告されています。 具体的には、コロナウイルスのスパイクS蛋白に対する抗体を保有した猫は、感染からわずか7日で発症したのに対し、抗体を保有していない猫においては28日以上生存したなどです。 こうした奇妙な現象を生み出しているメカニズムとしては「ADE」が想定されています。 ADEとは「抗体依存性感染増強」のことで、ウイルスの抗原に抗体や補体が結合することにより、抗原がマクロファージ(食細胞)に取り込まれやすくなる現象のことです。 FIPワクチンに関しては、このADEを通じて症状が悪化する危険性が指摘されています(McArdle, 1995; Scott, 1995)。 平たく言うと、 本来ウイルスを排除するはずの抗体が、なぜかウイルスの増殖に力を貸しているということです。 ワクチンの悪影響に関するデータがたくさんあることから、現在FIPに対する一致した見解は得られていません。 AAFP(全米猫医療協会)の(PDF)では、「効果が不明なため推奨されない」と断言しているほどです。 平均余命は10日足らずです。 FIPに対する特効薬はありません。 奇跡を願って治療を続けることには意義がありますが、残り少ない命をいかに苦しむことなく過ごしてもらうかも同じくらい重要になります。 少しずつメカニズムは解明されてきているものの、現段階ではちょうど「ロシアンルーレット」のようにどの猫が犠牲になるのか予測することはできません。 しかしわかっている危険因子もありますので、極端な多頭飼育、トイレの共有、ストレスの多い生活環境といった要因は飼い主の責任で取り除いてあげましょう。 また、、は猫の免疫力を低下させ、FIPの発症リスクを高めます。 無責任な放し飼いをやめ、完全室内飼いに切り替えましょう。

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ネコ腸コロナウイルスとFIP(猫伝染性腹膜炎)とFIP抗体価検査について

猫 fip 初期症状

プロジェクト本文 はじめに・ご挨拶 はじめまして、こんにちは。 私は、猫のスラヤさんと一緒に暮らしている、高木と申します。 神奈川で、ケーキ屋さんで働きながら、スラヤさんとふたりで暮らしています。 今回、スラヤさんがFIPの診断を受けたことをきっかけに、このプロジェクトを立ち上げました。 このプロジェクトで実現したいこと スラヤさんのかかっている病気、猫伝染性腹膜炎(以下FIP)には、現在日本では未承認の薬、MUTIANで高い効果が確認されています。 ただこのMUTIAN、保険適用外かつ輸入品となるため、非常に高価なお薬です。 FIPは、非常に進行の早い病気で、突然容態が変化することもあります。 まだまだ子猫のスラヤさんの、成長の手助けをしてはいただけないでしょうか。 プロジェクトをやろうと思った理由 まず病気について、お医者さんとの会話とインターネットで得た知識で、簡単にご説明致します。 FIPは、主に1〜3歳未満の子猫によく見られる病気です。 コロナウイルスというウイルスが、突然変異によりFIPウイルスになり、熱、下痢、嘔吐、腹水、胸水がたまる、などの症状を起こします。 このFIPですが、ウェットタイプとドライタイプの2種類に大別され、スラヤさんはこのウェットタイプにあたります。 血管からタンパク質が漏れ、体液として溜まってくるのがウェットタイプの特徴です。 FIPは、ウイルスの出現から発症まで数週間、一度発症と確定すると、平均の生存日数は10日前後とされています。 今回、スラヤさんを病院に連れて行くきっかけになったのは、血尿を発見したためです。 膀胱を調べるためのエコーで、下腹部に僅かに溜まる腹水を発見することができました。 その後の検査で、40度近い熱、血液検査では白血球数が異常に増えており、炎症マーカーが強く出ていることが判明しました。 蛋白分画、腹水の遺伝子検査でも、FIP陽性という結果でした。 初期段階でFIPの診断を受けることができたのは奇跡的です。 私はすぐにFIPについて調べ、そしてMUTIANという薬にたどり着きました。 そして日本では未承認であること、高価であること、そしてその価値に見合った素晴らしい効果があることを知りました。 もちろんリスクも考えられるでしょう、効き目が100パーセントあるとも限りません。 ですがそれが、一緒に暮らしてきた猫のために、私ができるただ一つの方法であるなら、試したいと思いました。 そこで問題になるのが、お金です。 MUTIANは日本で、100mgの錠剤、1錠約2400円ほどで手に入れることができます。 スラヤさんの症状と体重を考えると、1日300mgの服用が必要です。 そしてそれを最低でも約12週間(薬の効果が得られた場合、12週間後の血液検査の結果で投薬を終了することができるそうです。 )続けると、約60万円強、の金額になります。 そこに、血液検査、エコー、腹水検査、交通費、など、様々なお金がかかってきます。 街のケーキ屋のお給料では、とてもぽんと出せるような金額ではありません。 保険に入ってはいますが、1日の限度額が12000円と決まっており、MUTIANについては未承認の薬のため、保険適応外となっています。 少しの貯金と、毎月の収入でなんとかやりくりしていきたいのですが、もし、スラヤさんの治療を応援してくださる、手伝ってくださる方がいらっしゃったら、とてもとても助かります。 FIPについて調べていて、沢山の方が記録を残して下さっていたので、私は様々なFIPの症例を知りました。 この金額の問題は大きく、FIPにかかってしまって助けたいのに、助けられない、期間も残されていない、治療施設も限られている。 そんな中で対症療法を選び、闘病しながら看取っていった方もいらっしゃいました。 もしクラウドファウンディングで、協力者を集めることができたら。 ひとりでもふたりでも、助けてくれる人がいる、そういう記録は、金額で治療に踏み切れない方の希望になるかもしれません。 また、MUTIANの情報にたどり着けず、もしくは病気の進行に間に合わず、愛猫を失ってしまった方、日本でもし、MUTIANが承認され、保険適用され、すぐ処方されるようになれば、どうでしょう。 とても難しい話で、医者でもない、一般人の私が簡単に言える話ではありません。 それに、ずいぶん未来の話になるでしょう。 ですが、私がこの薬を知ったのと同じように、服用で改善した、という前例が生まれることで、 新たなfip患者の猫ちゃんと暮らす方々に、 高価でも試してみる価値があるかもしれない。 と思って頂けるかもしれません。 FIPは、ほんとうに突然、どんな猫でも起こり得ます。 資金の使い道 全てスラヤさんの治療費に充てさせていただきたいと思います。 主に、MUTIANの購入費、病院への通院費、血液検査代、エコー検査代など、その都度写真でどのくらいの費用がかかったのか、お知らせしたいと思います。 もし、容態の変化等でスラヤさんへの治療が困難、不可能になった場合、 「かながわペットのいのち基金」へ残額は全て寄付させていただきたいと思います。 リターンについて スラヤさんのために、私が皆さまにお返しできることは何だろうかと考えました。 私は趣味をいくつかもっていて、そのうちのひとつが刺繍です。 いろんなお花を、私がエコバッグやがまぐちに刺繍いたします。 昔作ったがまぐちです。 りんどうです。 サイズ感はこちらを参考にして頂けたらと思います。 刺繍サイズはがまぐちとかわりません。 お値段の高いほうには、さらにスラヤさんを刺繍します。 ポーズやお花の柄などはお選びいただけません。 しっぽはふわふわになっています。 私の時間を、リターンとして受け取っては貰えないでしょうか。 手作業のものになり、本来の仕事もあるため、すぐにはお渡し出来ませんが、頑張って作らせていただきます。 こちらの発送は1月〜2月中を予定しております。 また、すごくかわいいスラヤさんをPhotozineと、ポストカードにしました。 成長を手伝って頂いたお礼に、すくすく育つスラヤさんを見てもらいたいです。 スラヤさんのために協力してくださったあなたに、感謝をこめたリターンを考えてみました。 よろしくお願い致します。 最後に ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。 スラヤさんについて、最後に書きます。 スラヤさんは、私が初めて一緒に暮らす猫です。 ずっとずっと猫と暮らしたくて、貯金をして、一人暮らしをして、仕事にも生活にも余裕がでてきて、さあいよいよ、と、お迎えしました。 来たばかりのスラヤさん 2018年4月16日生まれ、現在1歳7ヶ月の男の子です いなば製品と海苔が大好きです。 海苔はほんのひとかけらだけのお楽しみです。 苦手なことはドライヤーをかけられることと、爪切り。 爪切りをされるときは、大人しくしてくれるのですが、絶対に切られている爪から目を外します。 子猫のころからお腹の調子がよいとは言えず、半年以上服薬と通院を続けていました。 それでも年明け前に持ち直し、去勢手術も無事終えて、ここ最近は元気にすごしていたのですが、このような結果になってしまいました。 自分のエゴで飼い始めたのだから、ペットの面倒は自分で責任をとるべき。 他人に手を貸してもらうなんて。 そう考える方には、ほんとうに不快に思われるでしょう。 申し訳ありません。 ただ、治してあげられるかもしれない可能性があるのだから、諦めたくないのです。 支援していただくのが難しくても、この病気について知っていただいて、今や、不治の病ではないことを伝えていただきたいです。 どうぞよろしくお願い致します。 <All-in方式の場合> 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。 目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。 支援者:44人 お届け予定:2020年02月 このプロジェクトは、 All-In方式です。 FAQ Q. 支払い方法は何がありますか? A. クレジットカードの決済はいつ行われますか? A. 「All-or-Nothing」では募集期間中に目標金額を達成した場合、「All-In」では目標金額の達成・未達成に関わらず、プロジェクトは成立となります。 募集期間内にプロジェクトが成立した場合のみ、支援金の決済が実行されます。 募集期間内にプロジェクトが成立しない場合は、支援金の決済は実行されません。 その場合はプロジェクトオーナーに支援金は支払われず、選択したリターンの発送(履行)もありません。 プロジェクトに関する質問はどうすればいいですか? A. プロジェクト内容に関するご質問やご意見は、プロジェクトオーナーへCAMPFIREのメッセージ機能をご利用ください。 間違って支援した場合はどうなりますか? A. 選択したリターンの変更・キャンセル・返金は一切受け付けておりません。 リターンの変更・キャンセル・返金については、各プロジェクトオーナーへ直接お問い合わせください。

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猫伝染性腹膜炎の初期症状は2パターン。原因ウィルスのタイプで発症率は変わる?

猫 fip 初期症状

都内の猫カフェで複数の猫が感染し、死に至ったという恐ろしい病気「猫パルボウイルス感染症」。 どのような経路で感染し、どのような症状が出るのでしょうか?獣医師の三宅先生に、猫パルボウイルス感染症についてお話をうかがいました。 猫パルボウイルス感染症ってどんな病気? —猫パルボウイルス感染症とは、どのような病気なのでしょうか? 猫パルボウイルス感染症は「猫汎白血球減少症」や「猫ウイルス性腸炎」などとも呼ばれる病気です。 猫がウイルスに感染すると、ひどい嘔吐や下痢症状が急激に出ます。 症状が重症化すると数日間で死に至ることも珍しくありません。 特に子猫が感染すると、かなり高い致死率となっています。 —どのような経路で、猫パルボウイルスに感染するのでしょうか? 猫パルボウイルスに感染した猫の嘔吐物や下痢便から感染しますが、ウイルスの感染力が非常に強く、自然界では1ヵ月くらい感染力を持ったまま存在できると言われています。 ウイルスが含まれた猫の嘔吐物や下痢に直接触らなくても、感染した猫のいる環境下に置かれたもの、おもちゃや毛布などに接触するだけで感染することもあります。 急激な嘔吐や下痢によって衰弱し、重症化すると死に至ります。 —ウイルスの潜伏期間はどれくらいでしょうか? 大体数日から1、2週間程度です。 —人間や他の動物もウイルスに感染することはありますか? 犬にもパルボウイルス感染症はありますが、ウイルスの型が違うので猫以外で感染することはありません。 しかし、人間が猫同士の感染を媒介してしまうことはあります。 例えば感染猫のいる場所を通った際に靴の底にウイルスが付着して別の場所にウイルスを運んでしまったり、感染猫に触った手で他の猫をなでて感染させてしまう、という可能性も十分にあります。 —掃除して除菌すればウイルスは消えますか? 感染した猫に接触した場合、石鹸で手を洗ったくらいではウイルスは消えませんので、注意が必要です。 猫パルボウイルスは、石鹸やアルコールでは死滅しません。 嘔吐物や下痢便が付着したものは、処分したほうが安全です。 床や壁などは、ご家庭にある塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などでしっかり消毒してください。 使用場所にあわせて、10倍〜50倍程度に希釈します。 希釈液につけておけないような物に対しては、塩素系漂白剤をスプレーにして、散布するのも良いでしょう。 猫パルボウイルス感染症の治療法は? —感染して発症した場合、どのような治療法がありますか? 発症したら、入院して治療することになります。 抗ウイルス剤はありませんので、下痢や嘔吐などに対する対症療法しか方法がありません。 白血球が減少してしまうので、輸血が必要なこともあります。 下痢や嘔吐がおさまったらその後は猫が持っている免疫力でウイルスが失活し、回復することもあります。 しかし、回復できずに数日で亡くなってしまうことも珍しくありません。 特に体力のない子猫は、致死率がとても高いです。 対症療法を行って体力の回復を待つ以外、治療方法はありません。 —回復することができたら、その後は普通に生活できますか? 回復してウイルスが体内から消えれば、通常の生活に戻れます。 後遺症などはありません。 猫パルボウイルス感染症の予防法は? —猫パルボウイルスへの感染は、どのように防げば良いのでしょうか? ワクチンを接種していれば、猫パルボウイルスに感染することはほとんどありません。 生まれてすぐから生後1ヵ月くらいまで、子猫は母猫からの「移行抗体」で守られています。 それが切れた頃にワクチンを接種し、その後も定期的に接種を続けていれば、猫パルボウイルスへの感染の心配はほとんどありません。 猫パルボウイルスのワクチンは、どのような環境下で飼育されていても接種したほうが良い「コアワクチン」の1つで、いわゆる「3種混合」ワクチンに必ず含まれています。 飼い主さん自身がウイルスを運んでしまう可能性もあるため、「完全室内飼育だからワクチン接種は必要ない」と考えず、コアワクチンは必ず接種するようにしましょう。 猫のワクチン接種についてくわしくはもあわせてご覧ください。 ワクチン接種が、唯一にして最大の予防法です。 —ワクチンを接種していれば、感染した猫と接触しても大丈夫ですか? ワクチンは100%ではありませんので、接触は控えたほうが良いでしょう。 ごくまれに、ワクチン接種をしても、ウイルスに対する抗体の量が増えない(抗体価が上がらない)猫もいます。 多頭飼育の場合、感染猫が出た場合は隔離してください。 —感染予防のために、飼い主さんができることはありますか? 嘔吐や下痢をしている野良猫などには近づかないようにすること、そして何より、きちんと予防接種をすることです。 猫パルボウイルス感染症は、ワクチン接種で防げる病気です。 大切な飼い猫のためにも、かかりつけ医と相談しながら定期的な接種を行ってください。

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