薬屋 の ひとりごと ss。 #25 壬猫SS ワンドロお題 祝薬屋ドラマCD

#25 壬猫SS ワンドロお題 祝薬屋ドラマCD

薬屋 の ひとりごと ss

平穏で退屈な船旅も半ばに差し掛かった頃、 猫猫は雀に壬氏の部屋に行くように言われた。 猫猫は暇だからすべらない話でもしてくれと言われるのかと無茶ぶりを想像しながら、上の階に移動した。 そこには雀の姿はなく、壬氏が立ったまま地図を机上に広げて見ていた。 「猫猫?どうした?」 突然の訪問に驚いた壬氏はこちらを2度見した。 「雀さんに呼ばれました。 」 「何用だ?」 「壬氏さまも聞いてないのですか?」 「いや、見当もつかない。 」 良かった、すべらない話を披露する羽目にならなかった。 すべらないといっても妓女にウケる鉄板ネタのため効果があるか未知数である。 「嫁が月の君と、医官お手伝いの方にお話があると言ってました…。 」 御簾の後ろから、頼りげない声が聞こえる。 「わかった。 」 壬氏は地図をしまうと、椅子に腰かけた。 水蓮がお茶とお菓子を用意してくれた。 水蓮も雀から何も聞いていないそうだ。 「全く今の子は何考えてるか分からなくて。 」 桃美もうんうんと深く頷いている。 「全くあの子どこいったのかしら?」 火花が散りそうな展開に、猫猫は早く帰りたい…と足元を見つめた。 その時突然扉が勢いよく開いて、小柄で色黒の娘 雀が飛び出してきた。 「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」 一同が両手を上げる謎のポーズを決める雀を一斉に見る。 雀は冷ややかな目線をものともせず、ふあぁと欠伸をした。 「出まして来まして雀さんです!」 腰に手をあて、くるりと回った。 「さあ、何なりとお申し付けください!」 再び両手を高く上げて謎のポーズを決める。 「自分から呼んでおいて、相手の方を待たせるのはどういう事です?その態度もどうかと思いますわ。 」 桃美が開口一番、もっともなことを言う。 水蓮は口には出さないが、坊っちゃまを待たせたことに大層怒っているようだ。 猫猫は自分が関わらない事だけを祈った。 「ありゃ。 これまた失礼しました!」 雀は舌をペロッと出して、一礼した。 全く失礼と思ってないだろうという態度に猫猫も大丈夫なのだろうかと不安になる。 「…用はなんだ?」 壬氏が重い口をそっと開いた。 先程まで女性陣に圧倒されて、この場所にいなかった事にしたいと思っていたはずだ。 「はっ!畏まりました!今から雀さん、呪文を唱えます~!!」 その場にいた全員が訳が分からないという顔をして、馬閃も部屋の中に何事かと入ってきた。 「朝チュン・チュンチュン・やるチュン!」 支離滅裂な呪文と共に出てきたのは、1枚の大きな告知文だった。 「これはまさか…!」 一同が告知文を凝視する。 「はい!そのまさかで9巻&薬屋ドラマCDが出ます!!!」 雀がバシバシと告知文を叩く。 「いや叩くと見えないですから…。 」 と馬閃がやんわり雀の興奮を抑える。 壬氏は告知文をうっとりと見つめている。 「壬氏さまを担当される方は麗しい声で有名な御仁ですね。 」 桃美がにっこりと笑って壬氏を振り返った。 「有難い事だな。 」壬氏も笑顔で返した。 「小猫を担当される方も可愛らしくて人気ある御方だそうですね。 」 水蓮がニコニコと笑って、猫猫に話しかける。 「本当に豪華で…嬉しい限りです。 」 猫猫が過去にドラマCDの告知はあったが、本当に出るのだなと感慨に耽っていると、壬氏が馬良に猫猫担当の声優の方の過去担当した役や台詞や声の特徴を聞いているのが聞こえてきた。 全く変態だなと猫猫は半眼で睨んだ。 雀は、告知文の後ろからすっと大きな絵を出す。 2枚あるとは全く気づかなかった。 「おお!まさか!!表紙か?!」「誰が表紙かしら?」周囲の声が弾む。 そこには、芙蓉元妃の際に立ち寄った時であろう麻のお気に入りの服を着た猫猫と、背後に行き先を見つめる雀の姿が繊細で美麗な筆さばきで描かれていた。 「凄い…。 でもいつの間に?」 猫猫はいつ選ばれたのか見当もつかなかった。 「ふふーん!今回は雀さん初登場&初表紙デビューです!なんて快挙!!」 くるくる回りながら雀がまた謎のポーズを決める。 「猫猫…綺麗になって…。 坊っちゃまのおかげかしら?」 水蓮が目元を押さえながら、表紙の絵を手に取った。 「す、水蓮?」 壬氏が気まずそうに、目線を泳がせた。 馬良と馬閃は哀れみの目で壬氏をそっと見ている。 桃美と水蓮、雀がニヤニヤと嬉しそうに猫猫と壬氏を交互に見やった。 「あの、8巻の続きが分かるんですね。 」 「ええ、あの、そこそこの続きですね?」 「ふふふふ…坊っちゃまも漢ですからね。 」 猫猫と壬氏に焦りの表情が浮かんだ。 退屈な船旅にとんでもない話題が飛び込んできたものだ。 壬氏は、言い淀んでチラチラとこちらをみているし、うっかりネタバレになりそうな事を言いそうである。 猫猫は、心から楽しんでいる3名の執拗な尋問に「今冬の9巻の発売をお待ちください。 」と、極めて冷静を装ったが、今日は帰れる気配がしなかった。

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薬屋のひとりごとで壬氏がプロポーズ⁉︎【ネタバレ注意】

薬屋 の ひとりごと ss

【同衾】 東の空が白み始めて来た頃、猫猫はぼんやりと目を覚ました。 昨夜の情事の名残の残る気だるい体で寝返りを打つと、隣に天仙が眠っていた。 否、夫である瑞月が眠っていた。 相変わらず、無駄にきらきらしい顔だな 伏せられた長い睫毛、無造作に流れる艶やかな黒髪、乱れた衣服は凄まじい色気を放っていて、見慣れた猫猫ですら感心してしまうのだから、免疫のないものが見たら色気に当てられのぼせてしまうだろう。 猫猫は眠っている瑞月の頬に手を伸ばした。 そこにある傷痕を指で撫でる。 養父である羅門が縫ったそれは決して消えることはないが、すっかり顔に馴染んでいた。 普通の人が見れば美しい顔に残ってしまった残念な傷痕だが、猫猫は好ましく思っている。 こうして傷痕を撫でることが、猫猫の癖になっていた。 「ん…」 撫でられていることに気づいたのか、瑞月が目を覚ました。 「…おはよう」 「おはようございます」 瑞月はまだ眠たそうだった。 「起こしてしまい申し訳ありません。 まだ夜明け前ですので、もう少しお休みください」 「ん、そうする」 そう言うと、瑞月は猫猫を抱きしめた。 抵抗することなく、猫猫も瑞月の背に腕を回す。 「ふふっ、逃げなくなったな」 「逃げませんよ」 「そうか、それは良かった」 そう言うと、瑞月は寝息をたて始めた。 抱きしめるよりもっと凄いことを何度もしているというのに、未だに瑞月は猫猫が大人しく抱きしめられていることを喜ぶ。 猫猫は昨夜の情事を思い出してため息をついた。 随分前に瑞月に抱きしめられた猫猫が、思わず反射で逃げ出してしまったことをまだ根に持っているのだろうか。 花街という不埒ものが蔓延る場所で生きてきた猫猫には、そういった防御反応が身についてしまっていた。 何度も謝り許してもらえたと思っていたが、そういえばこの方はなかなかに粘着質だった。 逃げ出したりなんかしないのに 外堀を埋めて、もう逃げられないところまで追い詰めたのは誰だったか。 それだけではない。 抱きしめられることに心地よさを覚えたのはいつのことだったか、この温もりに離れがたいと思ってしまったのはどんなときだったか。 思わず抱きしめ返してしまった時、自分の感情に抗うことを諦めた。 こんな気持ちにさせたのは、紛れもなく瑞月だ。 もっと自信を持っていいのに 強硬手段に出るわりには臆病なところがある瑞月に呆れてしまうが、彼を不安にさせてしまうようなことをしてきた覚えがありすぎるので、猫猫は強く言わない。 もともと口下手な猫猫は、自分の気持ちを伝えることが苦手だ。 だから、行動で示すことにする。 もう逃げたりしませんから、安心してください 瑞月の背に回した腕にぎゅっと力を込めた。 とくんとくんと規則正しく動く瑞月の鼓動を聞いていると、眠たくなってくる。 日が昇り、明るくなれば水蓮が起こしにくる。 それまではもう少しだけ、おやすみなさい。 [newpage] 【幸せ】 「ただいま」 「お帰りなさいませ」 「おやすみ」 「おやすみなさい」 「おはよう」 「おはようございます」 「いってきます」 「いってらっしゃいませ」 こう言い合えるようになるために、一体どれだけの労力を費やしたか。 最終的に強硬手段に出て、半ば無理やり妻にしたことに後悔は無い。 ただ、申し訳ないとは思っている。 「猫猫」 「何でしょうか、瑞月さま」 こうして名前を呼び合えるようになったことに、喜びを感じる。 愛おしくなり、思わず抱きしめてしまった。 「ありがとう」 「何がですか?」 こう告げると、猫猫は不思議そうに自分を見つめる。 妻になってくれたこと、宮へ帰ったとき出迎えてくれること、一緒に眠ってくれること、仕事に行くとき見送りをしてくれること、今こうして抱きしめられていてくれること。 他にも、感謝したいことがたくさんある。 「猫猫」 「さっきから、どうしたのですか?」 名前を呼ぶだけで要件を告げない自分に、流石に訝しげな目を向けて来る。 伝えたいことがたくさんあって、上手く言葉にできないんだ。 自分が詩人だったら良かったのに。 仕方がないので一番簡単な、この思いをまとめた言葉を告げる。 「愛している」 「…そうですか」 「私もです」と言わせるには、まだもう少しかかりそうだ。 [newpage] 【優しい人】 異民族が攻めてきたと、軍部に連絡が入った。 このようなことは極めて稀だが、無いわけではない。 しかし、いつもの襲撃とは少し勝手が違っていた。 その民族は茘の国との平和条約を結んでいる。 つまり、謀反であった。 国として謀反を図った異民族を討つために、禁軍を動かすこととなった。 これは、他の異民族への見せしめにもなる。 帝直轄の軍の指揮をとるのは、現在、皇族で主上を除き唯一成人男子である瑞月だ。 (どうかご無事で) 猫猫は、ただ祈ることしかできなかった。 禁軍が動いた5日後、無事異民族の制圧に成功したとの知らせが届いた。 それと同時に、皇弟が怪我を負ったとの知らせも届いた。 「労いの言葉はないのか」 「最前線で戦っていたのなら、自業自得です」 本来、指揮をとりつつも安全な場所で見物していて良い立場の人間だ。 「武官たちが戦っている中、俺だけ安全な場所で見物しているわけにもいかないだろう。 舅の目もあるし…」 歯切れ悪く瑞月は答える。 「あなたが怪我をすると、周りが迷惑するんですよ。 心的疲労で馬閃の胃に穴が開きます」 「それは、本当に申し訳ないと思っている」 申し訳なさそうに、瑞月は答える。 「怪我をされているので、今日は安静にしていてください」 そう言うと、猫猫はすたすたと部屋を出て行った。 瑞月が何か言っていたような気がしたが、聞かなかったことにした。 らしくもなく猫猫は怒っていた。 いや、情緒不安定になっていた。 曰く、皇弟に庇ってもらいことなきを得たとのことだった。 「皇弟殿下は華麗な剣さばきで異民族どもを制圧していきました。 見慣れない戦法に怯み、殴り倒されそうになった私を庇ってくださったのです。 その時に右腕を骨折なさいました。 殿下にこのような怪我を負わせた愚行に罰を受ける覚悟をしましたが、殿下はとても慈悲深く、罰を与えるどころか労いの言葉をくださいました。 私はこのことに感銘受け、御礼の言葉をお伝えし、皇弟殿下もとい主上への忠誠を改めて誓いました。 この度は、殿下のご活躍を皇弟妃殿下にもお伝えしたく参りました。 突然の訪問にもかかわらず、御目通りをお許しくださり、誠にありがとうございます」 深々と頭を下げ、武官を感謝の言葉を述べていた。 (武官の命など、駒のように使い捨てても良い立場なのに) 武官が帰った後、猫猫は先ほど聞いた話を反芻していた。 武官の命を無下にできず、自ら助けに行ってしまう。 皇族として許されることではないが、優しくて実直な人。 そんなあなただから、私は。 瑞月は長椅子で休んでいたが、猫猫に気づくと姿勢を正し、申し訳なさそうな顔をした。 「無茶をして悪かった」 「私も、怒ってしまい申し訳ありませんでした」 瑞月は固く固定された右腕を見る。 「これではしばらく仕事に行けないな」 「当たり前です。 治るまで安静にしていてください」 猫猫は瑞月の左側にちょこんと座った。 「…本当に心配していたんです」 「すまなかった。 でもこれで、少しは俺の気持ちもわかっただろう?」 「…」 おそらく、毒実験のことを言っているのだろう。 猫猫の好奇心はとどまることを知らず、今でも新薬作りのため、自分の身体で試している。 返答に困っていると、瑞月は苦笑いしながら猫猫の頭にぽんと左手を置いた。 「困らせるつもりはなかった。 でもほどほどにしてくれ」 「…善処します」 頭をぽんぽんと叩きながら、瑞月は猫猫を見つめる。 「戦いの中、お前の顔が浮かんでいた。 帰ったら抱きしめたいと思っていたが、これではできないな」 右腕を骨折した今、自由に動かせるのは左腕だけだ。 「では、私が抱きしめます」 そう言うと、猫猫は瑞月を横からぎゅっと抱きしめた。 猫猫の突然の行動に、目を見開いて瑞月は驚いていた。 「骨折が治るまで、瑞月さまができないことは私がやります」 「そうか。 ありがとう、猫猫」 腕に力を込める猫猫の肩を左腕で寄せながら、瑞月は心底嬉しそうに笑った。 利き腕が動かせない瑞月のために、猫猫は粥を蓮華ですくって食べさせていた。 あーん、と口を開けて食べさせてもらいながら瑞月が、「骨折するのも悪くない」と呑気なことを言うので、猫猫は左手の甲をぺちんと引っ叩いてやった。 [newpage] 【鼓動】 瑞月がようやく仕事を終えたのは、とうに亥の刻を過ぎた頃だった。 宮へと帰ると初老の侍女、水蓮が出迎えてくれた。 「おかえりなさいませ、坊ちゃん」 「ただいま。 遅くなってすまなかった。 猫猫は?」 「もう遅いので、先に寝室でお休みになっています」 そう言ってから、水蓮は夕餉を用意してくれた。 この侍女は一体いつ寝ているのだろう。 瑞月の帰りがどれだけ遅くなっても出迎えをし、起きた時には朝餉の用意ができている。 幼い頃から、本当に頭の上がらない存在だ。 夕餉を食べ湯浴みをし、瑞月は寝室へと向かった。 寝室に入り寝台を見ると、まるで猫のように背中を丸めて眠っている猫猫がいた。 ここのところ仕事が忙しく、猫猫が眠った頃に帰宅し、起きる前に出かけているためまともに話していない。 苦労してようやく夫婦になったというのに、これでは前とあまり変わらない。 (こうして同じ寝台で眠れるようになっただけ、喜ぶべきなのだろうか) 瑞月は猫猫のとなりに寝転がり、猫猫の頰を撫でた。 「…ん」 撫でられた感触で、猫猫はうっすらと目を覚ました。 「じん…瑞月さま?」 「すまない、起こしてしまったな」 前からの癖はなかなか抜けないようで、未だに猫猫は瑞月の名前を呼び間違えそうになる時がある。 「いえ。 お出迎えができず、申し訳ありません」 「こっちこそ、遅くなってすまなかった」 猫猫は眠たそうに瑞月を見つめる。 「最近、お見送りもできていませんね」 「朝も早いからな」 「妻としての務めが果たせていません」 「気にしなくていい」 「ですので、今日はお疲れのだんなさまをねぎらってさしあげましょう」 「は?」 困惑する瑞月に構わず、猫猫はその胸に抱き寄せた。 瑞月は顔を猫猫の胸に埋める形になる。 まあ、埋めたところで平たいのだが。 瑞月としてはたまったもんじゃない。 猫猫から抱きしめてくることなどほとんどないのだ。 加えて、顔を胸に埋められている。 いくら平たいとはいえ柔らかさは感じるし、猫猫の匂いを直接嗅ぐことになる。 心拍数が跳ね上がる。 「ちょ、猫猫!急にどうした?」 「仕事のしすぎだとおもいますが」 瑞月の言葉などまるで無視して猫猫は続ける。 「いつもごくろうさまです。 よーしよし」 まるで幼子をあやすように、猫猫は瑞月の頭を撫でた。 (これは…寝ぼけているな) でなければ猫猫からこんなことはしないだろう。 案の定すやすやと寝息が聞こえてきたので、瑞月はため息をついた。 (麻美や他の者にあたって、仕事を減らしてもらうよう交渉しよう) せめて、妻が起きている時間には帰れるように。 一緒に朝餉や夕餉を取る時間ができるくらいに。 猫猫が瑞月を抱きしめたまま眠ってしまったので、瑞月も猫猫の体に腕を回す。 とくんとくんと規則正しい猫猫の鼓動を聴いているうちに、瑞月の気持ちも落ち着いた。 明日は少しだけ寝坊しても良いだろうかと考えながら、瑞月は眠りについた。

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#5 壬猫SS 雷鳴

薬屋 の ひとりごと ss

「薬屋のひとりごと」という作品をご存知でしょうか? 「小説家になろう」というサイトで連載されている中国の後宮をモデルに描かれたミステリー作品なのですが、この作品、読み出すと止まりません。 「小説家になろう」に掲載されている作品の大半を占めるのは、いわゆる「異世界モノ」が多いのですが、「薬屋のひとりごと」には当てはまりません。 この独特の世界観と登場するキャラクターの魅力、そして作者の高い筆力で描かれる文章は、読んでいてとても心地良いんですよね。 その中でも主人公の猫猫(マオマオ)の存在感は私の中ではとても大きく、楽しく読みすすめるおおきな原動力でもあったりします。 そんな「薬屋のひとりごと」の主人公・猫猫(マオマオ)の感想について書いてみました。 毒が大好き! 猫猫は好奇心が旺盛で、日頃から薬や毒に対する研究にとても熱心。 特に毒に対しては異常なまでの執着を見せ、自ら被検体になることが多く、何度も死の淵に陥ってしまうことも。 そんな猫猫の左腕は毒の実験による痕跡がありありと残っているため、常に包帯で隠しているんです。 誰しも嫌がる毒味のしごとを嬉々としてこなす猫猫の様子は、まわりからは異様な光景として映るようですが、本人からすれば毒を摂取できる可能性がある至福の時間だったりするんですね。 自ら進んで毒を摂取しようとする猫猫は、まわりに羽交い締めにされて制止させられることもあり、なかなか主人公としては珍しいタイプのキャラクターになっていると思います。

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