アルト ルージュ ブリュン スタッド。 #8 正義の味方と闇の福音 設定

星夜月姫 第二十五話

アルト ルージュ ブリュン スタッド

アルクェイドやアルトルージュは"真祖"という精霊種なので、自然界から自然発生します。 血縁はありません。 では何故"姉妹"かと言うと、 昔地球にやって来て、星を乗っ取ろうとした"月の王様"が、元々は地球のシステムである"真祖"に紛れこんだのが原因です。 "月の王様"は既に死んでいますが、いつの日か"月の王様を再現できる真祖"が誕生した時、これに憑依して復活すると言われています。 その中で、アルトルージュは唯一、"月の王様"を再現できる才能を秘めた"真祖"として誕生しました。 "月の王様"を再現し得る"真祖"の王族の証として、"ブリュンスタッド"と名乗るようになります。 しかし何の因果か、その後に誕生したアルクェイドは、アルトルージュよりも遥かに高い"月の王様"を再現するポテンシャルを持っていました。 アルクもまた、"ブリュンスタッド"と名づけられ、結果としてプライドを傷つけられたアルトはアルクを敵視するようになったようです。 こうして、"月の王様"になることが出来る、この世でたった二体の"真祖"であるアルトとアルクは、同じ"ブリュンスタッド"を冠する素体として"姉妹"と呼ばれるようになったのでした。 因みに、仮に二人が戦ったら、ですが。 基本的に肉体性能ではアルクェイドが格段に上です。 アルトはかなり異端な"真祖"で、"月の王様"の血を分けた"死徒"と"真祖"のハーフです。 ですので、単純に格闘したら、アルクに軍配が上がります。 しかし、アルトは混血故、アルクには出来ないことが幾つか出来ます。 例えば、彼女は強力な"契約"と"予言"の能力を持っていて、本来地球の防衛システムであるプライミッツ・マーダーを使役することが出来ます 純粋な"月の王様"であるアルクには出来ません。 また、強力な"死徒"と協力契約を結んで、護衛として連れています。 戦闘力ならばアルク、勢力ならばアルト、といったところです。 過去に二人が戦った時は、アルトルージュが勝利し、当時は長髪だったアルクエィドの髪を切り裂き、奪ったという話です アルクはアルトから奪い返すまで、永遠に髪が伸びません。

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アルトルージュ・ブリュンスタッド

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「じーさん!」 今日はまた勢いよく帰ってきたなと、廊下を走るばたばたという音に切嗣は振り返る。 「犬!拾ってきた!!」 「…え?」 衛宮親子と白い獣。 「…まったく。 どこで拾ってきたんだいこんな大きな犬」 「商店街から帰ってくる頃にはもう後ろにいたんだよ。 どっからきたかわかんないしついてきちゃうし」 場所は変わって居間。 キッチンで夕食の準備をする士郎と、座椅子に腰を下ろす切嗣はいつもの風景だ。 だが、今日はそこにくつろいだように足を伸ばす白い、大きな犬がいた。 大きい、という形容詞は果たして正しいだろうか、立ち上がれば切嗣をゆうに越えるに違いない。 巨大と例えるにはいささか小さいか。 犬にしては巨大であることは確かだった。 「こいつ肉、食べるかなあ。 うちにドッグフードなんてないし」 士郎が差し出した小皿に乗った焼肉に、犬がさも不思議そうな仕草をする。 そしてすっと身体を起こすと、キッチンに置いてあったパックに入ったままの生肉に顔を向け、足先で床を軽く叩いた。 「おまえよく見てるなあ。 なあじーさん、犬って生肉食べておなか壊さない?」 「…あんまり良くはないだろうけど、犬はそもそも肉食だからなあ」 士郎は普通の犬だと思っているようだが、厳密にはおそらく犬、ではない。 まずもって白い毛並みの大型犬にこんな犬種は存在しない。 突然変異種という可能性は否めないが、狼の血統にしても大きすぎる。 実のところ色は白と例えるより銀としたほうが妥当だろう。 使い魔だろうかと魔術的な因子を探してみても見当たらない。 これは何だ、と魔術師の本能が疑念を抱く。 おそらくは何らかの人為的な産物だ。 厳密には人為ですらないかもしれない。 「…どこから来たんだろうな」 切嗣の呟きに反応したように犬が振り向いた。 白犬は一度たりとも吠えない。 どちらかといえば人間の反応を見ているようだった。 元の場所に返してこようにも元の場所がわからない明らかな魔犬。 二、三日ぐらい様子をみようと決めて、数日。 それは、不意におとずれた。 「ここで、うちの犬がお世話になっているとお聞きしました」 そう言って衛宮の家に現れたのは黒衣に身を包んだ少女だった。 藤村の孫娘より少し若いか。 14、5歳という容姿に反し雰囲気はどこか老獪な雰囲気すらまとっていた。 金というより銀に近い白金の髪を長く伸ばし、特に束ねることもなく伸ばしている。 アインツベルンのホムンクルスのような完全に近い容姿だと切嗣は彼女を見つめて思う。 中庭で士郎と遊んでいたはずの白い犬は彼女の気配を察知したのかすぐさま玄関までやってきた。 やや遅れて士郎がその後を追ってくる。 そして彼女の存在に気がつくと条件反射かぺこりと頭を下げた。 「さあ帰りましょう、プライミッツ・マーダー」 犬に呼びかけたにしては長い名前だった。 そしてそれ以上に、その名を耳にした切嗣の顔色が一瞬で蒼白なものへと変わる。 まったく気づいていない士郎は彼からすれば年上の、まるで西洋人形のような少女を見つめていた。 「プラ…?こいつの名前?よくわかんないけどかっこいいね」 「あら、そう?嬉しい。 おかしな人に拾われなくて本当に良かったわ。 一時的にしろ、彼をありがとう。 士郎からすれば大人が見送りに行っただけのようにも見えたかもしれない。 だが、衛宮の敷地を出た途端、切嗣は迷うことなく殺気を放った。 凡人には理解できないだろう感覚を背にした少女はくるりと振り返る。 殺気を感じ取っていながら、それがまるで虫の羽音程度にでも聞こえたような微笑み浮かべて。 「もう、ご用はありませんよ」 「…それが、プライミッツ・マーダー、だと」 「そう。 彼が貴方を肉塊に変えるには、ただのひとかけの工程すら必要ない。 運が良かったわね」 プライミッツ・マーダー。 霊長の殺人者。 ガイアの怪物。 顕現している抑止力の一。 ヒトに対する絶対的な殺害権利の所持者。 その怪物を従えられる者は一人しかいない。 「じゃあ、君が。 混血の吸血姫だって、いうのか」 「わたくし、その呼び名は好きではないわ。 …まあ、あの子の親ということだから、今日のところは見逃しましょう。 わたくしあの子は嫌いではないもの」 くすくすと笑って少女は平然と、殺さないでおくと告げる。 「姫君、参りませんと」 気がつけばそこに頭を垂れた白い人型の生き物と、道を先導するように少し前にも黒い人型の姿があった。 姫君に傅く白騎士と黒騎士。 そして白い獣。 魔術の世界に身を置くものなら誰もが聞いたことのある、だが一生目にすることはないと言われる取り合わせ。 人から成ったものではない、完全なる死徒の祖がそこにある。 それはただの人間にすぎない切嗣にとって背筋が凍りつくような瞬間だった。 人類を遥かに超越した、化け物という言葉が相応しいような生き物が幾体も目の前にある。 「では、ごきげんよう。 また、お会いすることがあればお会いしましょう」 指先で優雅に軽くスカートを持ち上げて退去の挨拶をしてみせ、静かな微笑みを浮かべた黒衣の少女は切嗣の前から歩み去った。 吸血姫と呼ばれた少女はただ、散歩を楽しんでいた。 その気になればどこへでも辿り着けるだけの力を備えてなお、凡俗のように光景を楽しむ。 少女を促した騎士達は姿を消していた。 飼い犬にしては少し大きい白い獣が隣を歩くだけの姿は本当に人と変わらないだろう。 その少女はふと、軽快な調子を続けていた足を止める。 彼女の進む先には男が一人、立っていた。 濃い茶色をしたトランクを片手に、ロザリオを首からかける男は少女を興味深いと言いたげな眼で見つめている。 「狂える異端が、自ら入り込むか。 代行者…いいえ、代行者くずれかしらね。 わたくしに何の用かしら?伺いましょう」 少女は静かに微笑むと、彼女より幾分背の高い男を見上げた。 「いいや、やめておこう。 ここは吸血種と争う土地ではない。 それに、私はもう狩る者ではないのでな」 「わたくしを狩れるつもりでいたのなら、思い上がりも甚だしい。 殺したいならメレムでも連れていらっしゃい。 …あら?貴方人間ではないのね。 ただの人だというのなら、殺してしまっても良かったのだけど」 「人の腹から産まれ落ちた生き物を人と準えぬなら、この世は全て化け物だらけだろうな。 いやはや恐ろしい世になったものだ」 少女に対し何の恐れも感嘆も見せず、男はただ愉しそうに笑っていた。 さして目的意識もなく訪れたにしては面白い街だと少女は満足感すら覚え始めていた。 「わたくしに貴方への用はないの。 ごきげんよう、神父様?」 彼女がそう口にすれば、それで会話は断ち切られた。 あとは彼女と、男が当たり前の街角のようにすれ違うだけだ。 「そんなもの、人でないものにとって何の意味があるのかしら」 ------ 白い獣プライミッツマーダー!もふもふしたら食い殺されそう白いわんわん! 知らないまま興味を持たれた方は死徒27祖で検索です! アルトルージュの口調・容姿は完全に捏造です。 秋葉似はストレート髪ってことで。

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固有結界

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「じーさん!」 今日はまた勢いよく帰ってきたなと、廊下を走るばたばたという音に切嗣は振り返る。 「犬!拾ってきた!!」 「…え?」 衛宮親子と白い獣。 「…まったく。 どこで拾ってきたんだいこんな大きな犬」 「商店街から帰ってくる頃にはもう後ろにいたんだよ。 どっからきたかわかんないしついてきちゃうし」 場所は変わって居間。 キッチンで夕食の準備をする士郎と、座椅子に腰を下ろす切嗣はいつもの風景だ。 だが、今日はそこにくつろいだように足を伸ばす白い、大きな犬がいた。 大きい、という形容詞は果たして正しいだろうか、立ち上がれば切嗣をゆうに越えるに違いない。 巨大と例えるにはいささか小さいか。 犬にしては巨大であることは確かだった。 「こいつ肉、食べるかなあ。 うちにドッグフードなんてないし」 士郎が差し出した小皿に乗った焼肉に、犬がさも不思議そうな仕草をする。 そしてすっと身体を起こすと、キッチンに置いてあったパックに入ったままの生肉に顔を向け、足先で床を軽く叩いた。 「おまえよく見てるなあ。 なあじーさん、犬って生肉食べておなか壊さない?」 「…あんまり良くはないだろうけど、犬はそもそも肉食だからなあ」 士郎は普通の犬だと思っているようだが、厳密にはおそらく犬、ではない。 まずもって白い毛並みの大型犬にこんな犬種は存在しない。 突然変異種という可能性は否めないが、狼の血統にしても大きすぎる。 実のところ色は白と例えるより銀としたほうが妥当だろう。 使い魔だろうかと魔術的な因子を探してみても見当たらない。 これは何だ、と魔術師の本能が疑念を抱く。 おそらくは何らかの人為的な産物だ。 厳密には人為ですらないかもしれない。 「…どこから来たんだろうな」 切嗣の呟きに反応したように犬が振り向いた。 白犬は一度たりとも吠えない。 どちらかといえば人間の反応を見ているようだった。 元の場所に返してこようにも元の場所がわからない明らかな魔犬。 二、三日ぐらい様子をみようと決めて、数日。 それは、不意におとずれた。 「ここで、うちの犬がお世話になっているとお聞きしました」 そう言って衛宮の家に現れたのは黒衣に身を包んだ少女だった。 藤村の孫娘より少し若いか。 14、5歳という容姿に反し雰囲気はどこか老獪な雰囲気すらまとっていた。 金というより銀に近い白金の髪を長く伸ばし、特に束ねることもなく伸ばしている。 アインツベルンのホムンクルスのような完全に近い容姿だと切嗣は彼女を見つめて思う。 中庭で士郎と遊んでいたはずの白い犬は彼女の気配を察知したのかすぐさま玄関までやってきた。 やや遅れて士郎がその後を追ってくる。 そして彼女の存在に気がつくと条件反射かぺこりと頭を下げた。 「さあ帰りましょう、プライミッツ・マーダー」 犬に呼びかけたにしては長い名前だった。 そしてそれ以上に、その名を耳にした切嗣の顔色が一瞬で蒼白なものへと変わる。 まったく気づいていない士郎は彼からすれば年上の、まるで西洋人形のような少女を見つめていた。 「プラ…?こいつの名前?よくわかんないけどかっこいいね」 「あら、そう?嬉しい。 おかしな人に拾われなくて本当に良かったわ。 一時的にしろ、彼をありがとう。 士郎からすれば大人が見送りに行っただけのようにも見えたかもしれない。 だが、衛宮の敷地を出た途端、切嗣は迷うことなく殺気を放った。 凡人には理解できないだろう感覚を背にした少女はくるりと振り返る。 殺気を感じ取っていながら、それがまるで虫の羽音程度にでも聞こえたような微笑み浮かべて。 「もう、ご用はありませんよ」 「…それが、プライミッツ・マーダー、だと」 「そう。 彼が貴方を肉塊に変えるには、ただのひとかけの工程すら必要ない。 運が良かったわね」 プライミッツ・マーダー。 霊長の殺人者。 ガイアの怪物。 顕現している抑止力の一。 ヒトに対する絶対的な殺害権利の所持者。 その怪物を従えられる者は一人しかいない。 「じゃあ、君が。 混血の吸血姫だって、いうのか」 「わたくし、その呼び名は好きではないわ。 …まあ、あの子の親ということだから、今日のところは見逃しましょう。 わたくしあの子は嫌いではないもの」 くすくすと笑って少女は平然と、殺さないでおくと告げる。 「姫君、参りませんと」 気がつけばそこに頭を垂れた白い人型の生き物と、道を先導するように少し前にも黒い人型の姿があった。 姫君に傅く白騎士と黒騎士。 そして白い獣。 魔術の世界に身を置くものなら誰もが聞いたことのある、だが一生目にすることはないと言われる取り合わせ。 人から成ったものではない、完全なる死徒の祖がそこにある。 それはただの人間にすぎない切嗣にとって背筋が凍りつくような瞬間だった。 人類を遥かに超越した、化け物という言葉が相応しいような生き物が幾体も目の前にある。 「では、ごきげんよう。 また、お会いすることがあればお会いしましょう」 指先で優雅に軽くスカートを持ち上げて退去の挨拶をしてみせ、静かな微笑みを浮かべた黒衣の少女は切嗣の前から歩み去った。 吸血姫と呼ばれた少女はただ、散歩を楽しんでいた。 その気になればどこへでも辿り着けるだけの力を備えてなお、凡俗のように光景を楽しむ。 少女を促した騎士達は姿を消していた。 飼い犬にしては少し大きい白い獣が隣を歩くだけの姿は本当に人と変わらないだろう。 その少女はふと、軽快な調子を続けていた足を止める。 彼女の進む先には男が一人、立っていた。 濃い茶色をしたトランクを片手に、ロザリオを首からかける男は少女を興味深いと言いたげな眼で見つめている。 「狂える異端が、自ら入り込むか。 代行者…いいえ、代行者くずれかしらね。 わたくしに何の用かしら?伺いましょう」 少女は静かに微笑むと、彼女より幾分背の高い男を見上げた。 「いいや、やめておこう。 ここは吸血種と争う土地ではない。 それに、私はもう狩る者ではないのでな」 「わたくしを狩れるつもりでいたのなら、思い上がりも甚だしい。 殺したいならメレムでも連れていらっしゃい。 …あら?貴方人間ではないのね。 ただの人だというのなら、殺してしまっても良かったのだけど」 「人の腹から産まれ落ちた生き物を人と準えぬなら、この世は全て化け物だらけだろうな。 いやはや恐ろしい世になったものだ」 少女に対し何の恐れも感嘆も見せず、男はただ愉しそうに笑っていた。 さして目的意識もなく訪れたにしては面白い街だと少女は満足感すら覚え始めていた。 「わたくしに貴方への用はないの。 ごきげんよう、神父様?」 彼女がそう口にすれば、それで会話は断ち切られた。 あとは彼女と、男が当たり前の街角のようにすれ違うだけだ。 「そんなもの、人でないものにとって何の意味があるのかしら」 ------ 白い獣プライミッツマーダー!もふもふしたら食い殺されそう白いわんわん! 知らないまま興味を持たれた方は死徒27祖で検索です! アルトルージュの口調・容姿は完全に捏造です。 秋葉似はストレート髪ってことで。

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