胎動の感じ方。 【医師監修】胎動が少ないと感じたら?

胎動を感じない日ってあるの?時期や種類、病院に行く目安とカウント方法

胎動の感じ方

妊娠3ヶ月(8週頃)には、胎児の脳や筋肉などが発達しており、手足も伸びてくるので、赤ちゃんは自発的に動くようになります。 ただその頃はまだ胎児の手足は小さく、子宮の壁に当たることはないので、胎動は感じません。 個人差はありますが、妊娠中期の18~20週頃になると、赤ちゃんの体も大きくなってきて、動きもさらに活発になるので、赤ちゃんの手足や体がママの子宮の壁に当たることが多くなり、胎動を初めて感じる人が多いようです。 胎動は妊娠中期から出産間際まで感じます 一般的にいわゆる安定期に入る5~6ヶ月頃にはほとんどの人が胎動を感じるようになります。 臨月の頃になると、出産に向けて赤ちゃんが準備を始め、頭をママの骨盤にはめて動きが落ち着くため、胎動が少なくなったように感じます。 個人差はありますが、胎動に気付けるかどうかは胎児の成長に関係するところではありませんし、胎動を感じられるのであれば、その強弱も問題にはなりません。 人より胎動が多い・少ないを殊更に気にしてしまうストレスの方が胎児には悪影響。 どうしても心配、という場合は妊婦検診などで医師に相談をしてみましょう。 胎動を感じるのはお腹のどのあたり? 初産婦だとなかなか気づきにくい胎動。 胎動は時期や赤ちゃんの様々な動きによってお腹のいろいろな位置で感じます。 時期別に感じる位置を見ていきましょう。 妊娠初期 まだ赤ちゃんも小さいので、胎動を感じない場合も多いですが、この時期に胎動を感じるとしたら恥骨の上からおへその下あたり、ちょうど子宮のある場所になります。 ゆっくりしている時間に下腹部に手を当てて気持ちを集中してみると、もしかしたら胎動を感じられるかもしれません。 妊娠中期 赤ちゃんが大きくなってくる時期で、胎動も徐々に激しくなります。 この時期にはほとんどの人が胎動を感じます。 赤ちゃんは子宮の壁をキックしたり、グルンとまわってみたり、規則的な痙攣のようなしゃっくりをしたり、動き方も様々です。 この時期の胎児は羊水の中を自由に動き回るので、お腹のあちらこちらで胎動を感じるようになります。 お腹の外から足の形が分かった!なんてことも。 妊娠後期 この時期も赤ちゃんによりますが、出産間際まで胎動は続きます。 この時期に、今までは上の方で感じていたキックが下の方で感じる、という場合は、逆子になった可能性があります。 逆子というと心配になりますが、逆子は体操や赤ちゃんの動きによって治ることもありますし、あまり気にしすぎず、検診で医師に相談してみましょう。 胎動は赤ちゃんの動きや成長によって感じる位置は日々変わります。 子宮下垂とは、子宮が正常の位置より下に下がってしまう症状を言います。 子宮が下がったまま赤ちゃんが大きくなると、そのまま早産になってしまうことも。 またもっとひどくなると、子宮が膣の外に出てしまう、子宮脱という状態になることもあります。 胎動の位置が急激に変わったと感じた場合は、早めにかかりつけ医を受診して相談しましょう。 どの妊娠時期にどういった胎動を感じるの? 妊娠時期によって感じる胎動の種類も変わってきます。 胎動を感じ始める妊娠週数別に紹介します。 妊娠16~19週頃 グルン、と回るような動きや、ムズムズとしたミミズが動くような胎動を感じます。 妊娠20~23週頃 赤ちゃんによっては、ママの声掛けなどに反応して、動き始める時期です。 妊娠24~35週頃 ポコポコ、ボコボコ、または、ドンという強い衝撃のような胎動を感じることが増える時期です。 妊娠36週目以降 この時期になると、胎動は少し落ち着きます。 赤ちゃんは出産時期に向けて、お腹の外に出る準備を始めるからです。 ただ、全然胎動がなくなったなと感じた場合は早めにかかりつけ医の産婦人科を受診しましょう。 胎動ってどんな感じ?初めて感じた胎動の感想 先輩ママが胎動を初めて感じた時の体験談を紹介します。 初めはお腹の中でグニョグニョとミミズが動いているかんじで気持ち悪かった。 8ヶ月頃になって、下腹部にドンと鈍い感じの痛みのようなものを感じ、ようやく「蹴った!」というのが分かって、お腹にいる赤ちゃんを愛おしく思った。 このようにそれぞれのママが様々な感じ方で胎動を感じています。 この胎動のとき、赤ちゃんはどんな動き?胎動の種類について ママたちがいろいろな胎動を感じるのは、お腹の中の赤ちゃんがいろいろな動きをしているからです。 胎動の種類によって、赤ちゃんがお腹の中でどんなことをしているか、わかったりします。 グニュ~、グニョ~っと、まるで腸が動いているような感じ このような胎動を感じたときは、赤ちゃんが体を曲げたり、伸ばしたりしています。 ウニュウニュという動きを感じる人もいます。 また、羊水の中で寝返りを打っているときもこのように感じるようです。 ポコッ、ポコポコ、ボコボコ、またはドンというような鈍い痛みのような感じ 赤ちゃんが手足をバタバタさせたり、大きく動いた時に、ママの子宮の壁に当たったときに感じる胎動です。 横向けに寝ていると脇腹に感じることが多いです。 下腹部にドンと重く鈍い痛みのようなものを単発的に感じた場合は、赤ちゃんの頭突きかもしれません。 グルンと動いた感じ 赤ちゃんがお腹の中で回転した時に、このように感じます。 規則的な痙攣を感じた時 規則的にピクッピクッという痙攣を感じたときは、赤ちゃんがしゃっくりをしている時です。 生まれた時に肺呼吸ができるように、横隔膜を鍛えているのです。 大人からしたらしゃっくりが止まらないのは可哀想…と思ってしまいますが、逆に言うと赤ちゃんが元気な証拠。 しゃっくりはそのうち止まるので心配しなくても大丈夫です。 胎動が少ない、感じない・逆に激しい、痛いときなどの対処法 胎動が少ない感じない、という人もいれば、逆に激しくて痛い!という人もいるようです。 それぞれについて、対処法をご紹介します。 胎動が弱い・感じない時 胎動は赤ちゃんの成長や、動き方、態勢、またママの体形や態勢よって個人差が出ます。 基本的には弱くても胎動を感じるのであれば、心配する必要ありません! 胎動を感じない場合も、赤ちゃんが眠っていたり、じっとしていたりして動いていないとか、ママが動いているので赤ちゃんの微妙な動きに気付かない、ということもあると思います。 ママが態勢を変えてみる• ゆっくり横になる、リラックスする• などを試して、胎動に集中する時間を作ってみてください。 それでも不安な方には胎動カウントがおすすめ 「胎動カウント法」という方法でチェックすることもできます。 胎動を10回感じるまでにかかる時間を計ってみて、2時間以内に10回胎動を感じれば問題ありません。 また、定期妊婦検診で赤ちゃんの心音を聞いて元気かどうかチェックするNST(ノンストレステスト)を受けることがあります。 このテストで問題なければ、胎動の強弱は関係なく、赤ちゃんは元気です!もし妊娠後期なのにNSTを一度も受けたことがない!という場合は、医師に相談してみましょう。 一番心配なのは、胎動を感じていたのに、ここ数日まったく感じない!という場合。 赤ちゃんからのSOSかもしれません。 なるべく早く受診してくださいね。 これはダウン症の子供の「筋力が弱い」という特徴から、胎動が弱い=筋力がない=ダウン症の可能性、という発想で生まれた迷信だと思われます。 逆に胎動が激しいと多動性などの発達障害の可能性がある、という噂もあります しかし、胎動の強弱でダウン症や障害が判明するということは、医学的に証明されていません。 まったく医学的根拠のない迷信です。 胎動で性別がわかる? また、胎動にまつわる迷信で多いのは性別に関するものです。 胎動が激しいと男の子、弱いと女の子• 胎動を感じる週数が早いと男の子、遅いと女の子• 胎動をお腹の左で感じれば男の子、右で感じれば女の子 などなど、こんな話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。 これらもすべて医学的根拠のないまったくの迷信です。 動きが激しいと男の子、弱いと女の子、というのは、「男の子は元気、女の子はおとなしい」という昔から言われてきたステレオタイプに当てはめた迷信だと考えられます。 また、胎動は赤ちゃんの動きが伝わって感じるものなので、男だから左、女だから右というようなことは普通に考えて、ありえません。 おそらく性別を早く知りたくて、それを知るための一つの目安として胎動を感じる場所が考えられたのだと思います。 胎動にまつわる迷信はいろいろありますが、話のネタとして楽しむだけに留めて、あまり真に受けないようにしましょう! 胎動でお腹の中の赤ちゃんの動きを想像して楽しもう! 胎動に関するいろいろなことについてまとめてみましたが、いかがでしたか? 胎動を感じることのできるのは少しの間だけですが、赤ちゃんがお腹の中でこうやって動いてるのかな、と想像できるのは楽しいことですよね。 そして、胎動を感じることで、これから赤ちゃんが生まれてくる楽しみが倍増すると思います。 生まれてくる命を思いながら、赤ちゃんとのコミュニケーションである胎動を楽しみましょう!.

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胎動の感じ方は?音が聴こえる?妊娠初期にも感じるの?

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Sponsored Links 胎動とはどんな感じ? ママが胎動として感じるのは、 赤ちゃんが子宮の壁に当たった時の動きになります。 そのため、まだ赤ちゃんが小さかったり、瞬きなどの小さな動作は子宮壁に当たるほどではないので、赤ちゃんが活動していても胎動として感じられない場合もあります。 胎動を感じる時期と感じ方 胎動を感じ始める時期は人それぞれで、早いと 妊娠16w、遅いと 妊娠24w頃。 妊娠6ヶ月を過ぎても全く感じない場合は、一度主治医に相談してみましょう。 感じ方も、「泡がポコポコしている感じ」「グネグネと動き回る感じ」など、時期や赤ちゃんの動きによって様々です。 fetal movement FM 妊娠8w〜 胎児の四股のゆったり大きな動き。 胎児は良くグルンと回転したり、手足を伸ばしたり動いています。 ぐにゅ〜っとした、 グルンッとした、と感じる胎動はこれに当たります。 fetal breathing movements FBM 妊娠8w〜 胎児の横隔膜の移動による呼吸様の運動。 俗に言う しゃっくりです。 大人は30分続くと良くない、と言われたりしますが、胎児には関係ありません。 ピクッピクッとした規則的な胎動。 fetal tonus FT 妊娠10w〜 胎児の四肢の屈曲や伸展運動などの比較的早い動き。 良く キックされた、 パンチされたなど聞きますよね。 いわゆる オシッコです。 胎児は羊水を飲み、排尿し、それがまた羊水になります。 ブルルッとした振動のような胎動があるそうです。 眼球、顔面運動 妊娠15w〜 眼球のすばやい運動や開口などの動き。 聴覚や皮膚が発達してくると、胎児に母体の感覚が伝わり、びっくりして動くことがあるそうです。 これ以降は全身を使って、表情もどんどん豊かになって、ママが感じられるくらいのびのびと子宮の中で成長していきます。 胎動の感じる時間帯 基本的に 夜の方が感じやすいと言われています。 昼間は母体の活動時間でエネルギーの消費先がママ中心になりますが、夜間の休息時には胎児に血流が多く流れるようになり、より活発に赤ちゃんが動き出すからだそうです。 しかし赤ちゃんによって、昼間たくさん動いて 夜は静かになるタイプもいれば、逆に昼間は静かなのに、 夜になると活発になるタイプもいます。 初期の頃は、20分単位だったものが、中期になるにつれて段々と長くなっていきます。 動いたり動かなかったりを繰り返しているのであれば、まず問題はないでしょう。 胎児に何らかの異常が起こると、一番最初に見られる徴候は、 胎動の減少になります。 胎児仮死(赤ちゃんが低酸素状態で苦しんでいる)• へその緒が赤ちゃんの首に巻き付いてしまっている• 出血やおなかの張りを伴う場合は、 常位胎盤早期剥離(通常は出産直後にはがれる胎盤が、赤ちゃんが子宮内にいる間にはがれて、子宮内で大出血を起こす) もし急にまったく動かなくなる場合には、このような危険な兆候の可能性もありますので、日頃から胎動の様子に意識を向けておく必要があります。 出産直前であっても 胎動が減ったと感じたときは、病院に連絡をして赤ちゃんの様子を見てもらいましょう。 妊婦健診の際のモニターやエコーで異常を発見した時には既に手遅れかもしれない状況でも、 胎動が少ないと感じた時点で、病院にすぐ連絡をして診察していれば助かる見込みがあるそうです。 胎動による胎児の危険予測はイギリスで行われた研究で明らかになっており、妊婦さんからの「 赤ちゃんの動きが悪い」という訴えは、病院では非常に重要視されています。 胎児が動かないことに気づいていたのに、「お産が近くなると胎動が少なくなるらしい」「もうすぐ予定日だし」と病院に連絡せず、 手遅れになったケースをもあるそうです。 出産間近になると頭が骨盤に固定され、ますます胎動は感じにくくなりますが、それでも 胎児が元気であれば、毎日胎動はあるはずだと考えておきましょう。 妊娠後期の赤ちゃんの死亡の多くは原因が不明であることが多いです。 私の病院では 妊娠26w〜1日1回テンカウントの実地を推奨していて、胎動の様子をノートに記録して、胎児の健康状態を把握し、もし異常があれば連絡するようにと指導されています。 10カウントの方法とは テンカウントとは、胎動を10回感じるのにどのくらいの時間を要するのかを把握するものです。 日にちと妊娠週数を記したグラフに、胎動を10回感じるのにかかった時間を毎日記録していきます。 左を下に横向きになって、最初の胎動を感じてからスタート 20~30分間くらいの間隔で眠ったり起きたりを繰り返しているので、赤ちゃんが眠っている時はほとんど動きません。 動き始めたぞ、と感じた時を1回目として数え始めましょう。 1日1回、一番時間の取れる時に行うこと 就寝前や起床時など、同じ条件でのカウントを心がけます。 胎動にも波があるので、できれば毎日同じ時間帯に静かな環境の中で、ママがリラックスしている状態で行うことが大切です。 毎日つけていると大体同じか、週数につれて少なくなっていきます。 早いときは15分くらいで数え終わることもありますが、大体の目安は 30分くらいです。 30分を目安に、 1時間以上続けても終わらない場合や、通常と違うと感じた場合は病院に電話をして指示をあおぎましょう! 病院から渡されているテンカウント用のグラフ。 マス目のを塗りつぶしていき、通常と5マス以上増えた場合(時間がかかった場合)は病院に連絡するらしいです。 Sponsored Links 私が感じた胎動 入院してから初めての胎動を感じ始めたのが、 19w後半だったでしょうか。 経産婦や痩せ型の方は 4ヶ月くらいから、通常は 6ヶ月頃から分かるようになってくるそうなので、私は平均的だったみたいです。 最初は寝ている時に感じることが多かったですが、妊娠21wにもなると、昼間でも元気にウネウネと動き回っております。 ママがリラックス出来る静かな所で試してみると良いかもしれません。 Sponsored Links まとめ• 胎動は赤ちゃんが子宮に当たる動きで、早いと 妊娠4ヶ月、遅くても 妊娠6ヶ月頃から感じ始める• 最も活発になるのは 妊娠6~8ケ月頃で、胎動の動きが赤ちゃんの危険な状態か見極めるカギとなる• 10カウントをつけるなど日頃から胎動を身近に感じて、少しでも 異常を感じたら病院に連絡をしよう! というおはなしでした。 分娩には予想外の危険が伴います。 しかし初期の 早産の危険な時期を乗りこえれば、緊急帝王切開が実施できる日本の病院で産む限りは、まず死産は起こらないと言われています。 死産の過半数は、病院に着いた時点で赤ちゃんはお腹の中で瀕死状態、もしくは既に亡くなっており、そして、そのほとんどが原因不明なんだそうです。 逆にいえばママが胎動を感じ続けている限り、赤ちゃんは元気ということ。 胎動は赤ちゃんが無事に産まれてくるまでの大事なコミュニケーション方法だったんですね。 退院後は「いつもと何か違う。

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胎動が少ないと心配の方へ|産婦人科医とみー|note

胎動の感じ方

こんにんちは。 以下の様な症状がみられる妊婦さんに向けた記事なります。 ・最近胎動が少なくなった気がする。 ・胎動が少なくて、赤ちゃんが元気かどうか心配。 ・予定日が近くなると、胎動がなくなると聞きましたがどうなのですか。 ・胎動がない事が病的意義があるような状況はどんな時か知りたい。 この様なご質問にお答えします。 今回のテーマです。 ・胎動とは何か。 ・臨月になると胎動が少なくなる原因は何か。 ・病的意義のある「胎動の少ない時」や「胎動が無い時」はどんな時か。 胎動は産科医にとっても非常に重要な観察項目です。 この記事は胎動の基本から注意するべきポイントまでまとめています。 外来をしているとたまに「胎動がない(あるいは少ない)のですが大丈夫でしょうか」という相談の電話があります。 今まで胎動を感じていたのに、急に胎動が少ないな、無くなったなと感じている方に向けた記事になっていますので、どの対応をすれば良いか心配な方は是非ご覧ください。 それではさっそく見ていきましょう。 とはいえ、妊娠初期の場合に赤ちゃんが小さすぎると胎動は感じません。 胎動の感じ方はママそれぞれですが、赤ちゃんが大きくなった 妊娠中期の18週~22週頃から感じ始めます。 初めの頃はお腹がゴロゴロする様な感じで気づかない方もいます。 そのため、妊娠初期に胎動が少なくても心配する必要はありません。 また赤ちゃんもお腹の中で寝ることがあります。 20分寝て20分起きて、という感じで赤ちゃんは寝たり起きたりを繰り返しています。 そのため寝ている20分間は動かずじっとしているのでママは胎動を感じません。 感じたとしても頻度は非常に少ないです。 赤ちゃんは起き出すと、また動き出します。 妊娠後期の胎動は非常に重要でして、私達産婦人科医も通常の健診で 赤ちゃんの元気良さ(well beingといいます)を評価する際に、胎動が一つの判断材料になります。 そのため、 「胎動が少ない」ということで病院にいらっしゃった方には必ず赤ちゃんの元気良さを評価します。 この元気の良さを確認する項目はどの病院でも決まっていまして、チェックする項目で評価するスコアを BPS(Biophisical profile scoring)と言います。 スコアの評価方法ですが、5項目あります。 超音波で赤ちゃんの 「呼吸様運動」「胎動」「筋緊張」「羊水量」の状態を確認します。 加えて胎児心拍モニタリングで赤ちゃんの心音を確認して、これらの合計5項目で赤ちゃんの元気良さを評価します。 超音波で胎動を確認する時には「30分間に手足や体幹の動きが2回以上」で正常としています。 この様に、赤ちゃんの元気の良さを評価する項目の中には「胎動の有無」が含まれているくらい、胎動は検査を行わなくてもわかる重要な項目です。 ポピュラーなもので「10カウント法」というものがあります。 10回の胎動を感じるのにかかった時間を計測するというものです。 妊娠後期では10回の胎動を確認するのに約20. 9分と報告されています。 1日のうちで最も激しい時間帯では10回の胎動を感じるのに14. 8分と報告されています。 胎動が少ないと感じる方は10カウント法を用いて、この数を指標にしてみてください。 (注:「胎動が全く無くなる」わけではありません) これは非常に重要はポイントでして、 体動が少ないからといって、赤ちゃんが全く動かないという訳ではありません。 赤ちゃんは産まれる前まで動き続きますので、 妊娠後期に赤ちゃんが全く動かない時間が2時間程度続く場合には病院を受診しましょう。 赤ちゃんは産まれるまでずっと動いているのですが、ママが胎動が少なくなると感じる理由には、赤ちゃんがママの骨盤の中に入っていくことで、赤ちゃんの頭が骨盤に固定されて動きがそれまでの時期と比較して制限されるためです。 そのために、赤ちゃんは動き続けているにも関わらず、時に胎動を感じにくくなくなる時があります。 話は逸れますが、赤ちゃんの頭が下がってくると同時にリラキシンというホルモンが分泌されます。 リラキシンは恥骨を緩ませて骨盤を広げる作用があるため、赤ちゃんの頭が下がってくことで、ママの恥骨を圧迫して恥骨付近が痛くなることがあります。 妊娠中腰痛や恥骨に痛みを感じるのは、このリラキシンというホルモンが関係しているんですね。 ただ、分娩前であっても胎動が少ないと感じても、完全に無くなる訳ではありません。 臨月になると胎動が無くなると間違った風潮が流れていることもありますが、注意してください。 妊娠末期に本当は異常な原因のある胎動減少なのに、友人から「臨月だから胎動は感じなくても良いよー」と聞いて受診せず、結果的に死産になったという報告があります。 非常に悲しいエピソードです。 私自身も「胎動が無くて2時間経過したので気になって受診しました」という方を診察して、結果的に死産であったケースを経験したことがあります。 ちょうど医者3年目の若手の頃で、すぐ心音が確認できるだろうと思って超音波をママのお腹に当てました。 すると、赤ちゃんの心音が止まっていました。 私の頭も真っ白になりかけましたが、必死にその場で出来ることを行いました。 病名は 常位胎盤早期剥離でした。 常位胎盤早期剥離の多くの症状としては、板状硬と言われるようにおなかがカチカチになったり、腹痛や出血が見られる事があります。 このケースでは、まず胎動がないなと思って1時間ほどすると腹痛が少しずつ出てきたようです。 若手だった私は初めての経験で、もっと早く来てくれれば、と非常に悔しい思いをした気持ちをまだ覚えています。 3分の延長をみとめることがある。 この論文ではさらに、数分の延長であれば何ら問題はない、とも言っています。 しかし、胎動がない、と感じる時は要注意です。 26週で胎動が少ないと感じたことをキッカケに病院に受診して「双胎間輸血症候群」が診断された方もいます。 他にも 常位胎盤早期剥離や脳性麻痺は出血や腹痛に先駆けて胎動減少があるという報告があります。 病院によっては「2時間以上胎動が無い時には来てください。 」と案内している施設も多いですが、 今までお話ししたように「2時間胎動がなくても大丈夫」というわけではありません。 産婦人科学会のガイドラインに準拠すると 「胎動が急に弱くなった場合には連絡」もしくは「自覚として明らかに胎動が弱くなったり少なくなった時に連絡する」 ことをオススメします。 要するに2時間待たなくてもママが「胎動の感じがあれ、おかしいな」と思ったら連絡して受診するのが良いと思います。 大事なことですので何度も言いますが、 胎動が全くなくなった時には要注意です。 この記事の重要なポイントのまとめです。 ・胎動を感じなくなった時には 必ず病院に連絡する。 ・臨月前には 胎動が全く無くなることはない。 世の中には妊娠末期の胎動について間違った情報が溢れています。 胎動が少なくなった時の対応について少しでも理解して頂ければ幸いです。 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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