鬼滅の刃夢小説弟。 鬼滅の刃/善逸の”じいちゃん”あたたかい人柄と愛情の元・柱

『君がため【鬼滅の刃】』第8章「姉の結婚【煉獄杏寿郎】」 100ページ

鬼滅の刃夢小説弟

俺は…貴方が姉じゃなければ良かった。 姉弟ではなく、もっと違う関係で、もっと違う場所で出逢えていたら…。 最後の夜を過ごすのではなくて…始まりの夜を過ごしたかった。 …すみません。 姉上、やっぱり俺は…「弟」で居られない。 「…俺は…貴方の弟でなければ良かったと思ってます。 」 『…杏寿郎さん…?』 「出会えた事には感謝してますが…もっと違う形で、別の場所で…なんなら見合い相手としてでも、貴方と出逢いたかった。 …貴方が姉でなければ…俺が弟でなければ…。 何度思ったか分かりません。 …ずっと貴方を見てきた。 物心ついた時からずっと。 …貴方だけでした。 」 大きな目を見開いて、言葉を失くす怜。 俺は、一旦溢れ出した思いを止める事が出来なかった。 「…好きです。 ずっと、怜だけだ。 」 怜の手の上に自分の手を重ね合わせれば、微かに震えているのがわかる。 「……怜の弟では、いられない。 」 迷いをかき消すように口付ける。 一度目とは違い、深く…ありったけの思いを告げるように口付けた。 『!!…っ、ぅ…は…、杏…寿郎…さん!』 胸を叩き抵抗する怜。 …俺にとってそれは些細な抵抗でしかない。 逃げようとする顔を手で押さえ、僅かに開いた唇に舌を差し込めばくぐもった甘い声が漏れる。 いっそこの舌を噛み切ってくれれば良いのに。 絡まる舌に応えるように怜も、ぎこちなく舌を絡めてくるから熱が上がって仕方ない。 銀糸を引くように唾液が互いの口を繋ぐ。 『っ…いけません。 ……杏寿郎さん…』 紅く染まった頬で、潤んだ瞳で言われても…俺の劣情を煽るだけだと言うのに。 夜着の帯紐に手を伸ばせば、それに気付いた怜が逃げようと身体を反転させる。 そのまま上に覆い被さるようにして動きを封じ、帯紐を緩め襟を抜けば白く滑らかな背中が露わになる。 ここに、俺の印をつけられたら… 明日の夜には違う男に抱かれる怜。 ギリギリの理性で、その欲をグッと堪えた。

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【鬼滅の刃】最終回(205話)のネタバレリークまとめ!※確定情報ではないので注意

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小説『鬼滅の刃 風の道しるべ』 が7月3日に発売となります。 発売に先駆けて本作に収録された短編の試し読みを公開させていただきます。 あらすじ 日輪刀の存在も鬼殺隊の存在も知らず、ただ鬼を殺すことだけに己のすべてを賭す、少年時代の実弥は、鬼殺隊隊士・粂野匡近と出会ったことにより鬼殺隊へ導かれる。 明るく屈託のない匡近に次第に心を開いていった実弥は、匡近と切磋琢磨しながら「柱」を目指すことに。 あるとき、某屋敷のそばで次々と人が消え始める事件が発生。 その調査に向かった二人だったが、そこに現れたのは強敵・下弦の壱の鬼だった! 他にも、無一郎が小鉄と一緒に縁壱零式を修理したり、伊之助とカナヲの友情秘話、さらに鋼鐵塚のお見合い話も収録! 「キメツ学園」では、先生たちが話題の怪談を調査する!? それでは、物語をお楽しみください。 第1話 風の道しるべ 「オーイ、大丈夫か? 鬼の頸(くび)は斬ったから、もう平気だぞ。 ああ、左腕の出血がひどいな。 取りあえず、これで傷の上からきつく押さえとけ」 少年はそう言うと刀を持っていない方の手で、清潔な布を投げてよこした。 自分より一つか二つ年上であろうその少年は、黒い詰襟(つめえり)の軍服のようなものを着ていた。 左目の下に古傷が二つ、かなり深く刻まれている。 「……頸を斬ると、鬼は死ぬのか」 「そんなことも知らずに鬼狩りしてたのか。 よく、今まで命があったな」 少年は呆れたようにそう言うと、鬼の血に濡れた刀を懐紙(かいし)でぬぐって鞘に戻し、実弥(さねみ)の脇にすとんと腰を下ろした。 「血、止まりそうもないな。 仕方ない、上から包帯できつめに巻くか。 あとで、ちゃんと治療しろよ」 そう言い、懐から包帯を取り出す。 「貸してみ」と傷口に押し当てていた布の上から、器用に固定しつつ、 「お前だろ?」 とたずねてきた。 「隊士でもないのに、無茶苦茶なやり方で鬼狩りしてるって奴。 どうしてそんな真似してるんだ」 実弥の両目を少年のそれがとらえる。 痛いくらい真っ直ぐな目だった。 実弥は少年から視線をそらすと、ボソリと告げた。 「……醜い鬼どもは俺が皆殺しにしてやる」 「そっか」 少年は実弥の昏(くら)い憎しみを軽く受け流すと、 「でも、そのままじゃいつか死ぬぞ?」 無邪気な声で言った。 「そんな戦い方じゃ、鬼を皆殺しにはできない」 「アァ?」 実弥が少年をねめつける。 すると、少年はその場で立ち上がり、右手を差し出してきた。 「俺がお前に〝育手(そだて)〟を紹介する。 鬼を皆殺しにしたかったら、強くなれ」 少年の笑顔は底抜けに明るく、実弥は思わず毒気を抜かれた。 実弥は不快さを隠そうともせず、 「なんで、テメェがここにいんだよ」 「俺も任務帰りなんだ。 鎹鴉(カスガイガラス)にお前もそうだって聞いて、一緒に飯でも食おうと思ってきたら、また稀血(まれち)に頼るような戦い方をしたんだな? 自分の体を切り刻むような真似はやめろって、前にも言っただろ」 「関係ねえだろォ。 テメェには」 実弥が鬱陶(うっとう)しげに前髪をかき上げ、舌打ちする。 一刻も早く眠りたいのに、うるさい奴に遭ってしまったと心底うんざりした。 (毎回毎回、待ち伏せみたいな真似しやがって……なんなんだ、コイツは) 無視して家に入ろうとする実弥の腕を、匡近が素早くつかむ。 「蝶屋敷(ちょうやしき)に行くぞ」 「はァ?」 「ちゃんと治療してもらえ。 ついでに、胡蝶(こちょう)さんに叱ってもらえ」 「ふざけんなァ」 実弥が至近距離から匡近を睨(にら)みつける。 隠(カクシ)や同僚どころか先輩隊士にすら恐れられる強面(こわもて)も、この男にはまるで効かない。 「ふざけてない。 俺は大真面目だ」 「だから、関係ねェだろ 粂野ォ」 「関係ないことあるか。 俺はお前の兄弟子だぞ。 実弥に紹介したのは俺の師匠だからな」 「気安く下の名前で呼ぶんじゃねェ。 実弥、実弥、うるせぇんだよォ」 「じゃあ、お前も粂野じゃなくて、下の名前で呼べよ。 最後は殴り合いにまでなったものの、貧血状態の実弥は途中で気を失い、目を覚ました時には蝶屋敷の寝台の上だった……。 「前回の任務の傷もまだ治ってないのに、包帯を取っちゃってるし。 これじゃあ、傷痕が膿んじゃうじゃない。 顔も変形するぐらい腫れてるし」 そう言って、傷口を洗うための消毒液を用意するカナエから、実弥はケッと視線をそらせた。 「それは、鬼じゃねェ」 粂野の糞(くそ)野郎にやられたんだと言うと、カナエがため息をついた。 「あんまり粂野君に心配をかけちゃダメよ?」 「ハァ? アイツが勝手に心配してんだろォ? 大体、なんなんだよォ、アイツはァァ」 実弥の声が徐々に大きくなる。 やれ傷を作るな、そういう捨て身の戦い方をするな、飯は食ったか、皆と仲良くやっているか、風呂はちゃんと入っているか、人を睨みつけるような顔をするんじゃないなどと、何かにつけて自分のまわりをうろちょろするあのお節介な男が、心の底から鬱陶しかった。 「兄弟子だかなんだか知らねぇけど、うぜェんだよ」 実弥がいまいましげに舌打ちすると、カナエが実弥の両手をそっと握りしめた。 「そんなにツンツンしないで仲良くしましょう。 ね?」 「……っ」 至近距離でにっこりと微笑まれ、毒気を抜かれた実弥は目の前の女に逆らうのをやめた。 そっぽを向いていると、カナエが手際よく傷の手当てをしていく。 やさしい手つきだった。 少しでも傷口が染みないように、痛まないようにという気遣いがひしひしと伝わってくる。 (あったけえな……) 亡き母もこんなふうにあたたかい、やさしい手をしていた。 「あなたがやさしすぎるから」 「ハァ!?」 とたんに現実に引き戻される。 実弥はカナエの言葉を笑い飛ばした。 「俺のどこがやさしいんだよ? 俺はやさしくなんかねェ。 粂野の野郎が糞がつく程お人好しで間抜けなバカなだけだ」 冷めた口調でそう言うと、カナエは小さく肩をすくめてみせた。 何か言いたそうな目で実弥を見たが、結局何も言わなかった。 縫合の終わった傷口にガーゼを当て、丁寧に包帯を巻いていく。 診察室を出ると、廊下で匡近が隊士の一人と何やら話している。 (コイツ……待っていやがったのか) あまりのしつこさに眩暈がした。 どうすれば、この男に自分が鬱陶しがっているとわかってもらえるのかと、実弥は半ば本気で悩んだ。 匡近としゃべっているのは小柄な女隊士だった。 整った顔だちと蝶の髪飾りから、カナエの妹の胡蝶しのぶだとわかる。 姉妹で鬼狩りというのは隊内でも珍しい。 目の前で二親(ふたおや)を鬼に殺されたところを岩柱(いわばしら)に救われ、ともに鬼殺隊に入ったというが、実弥にはカナエの気が知れなかった。 カナエにどんな想いがあろうとも、妹を自分と同じ鬼狩りにするなど、実弥には到底、考えられない。 もし、弟の玄弥(げんや)が鬼殺隊に入るなどと言い出したら、実弥は絶対にそれを許さないだろう。 なんとしてでも止める。 たとえ、半殺しにしてでも。 血にまみれた道を行くのは、自分一人でいい。 岩柱様の尺八(しゃくはち)があんまりうるさすぎて、ついに、近くに住んでるおばあさんにほうきで町内を叩きまわされたんだってさ」 「ぶっ……ぐっ」 匡近の話に、しのぶが思わず吹き出しかけ、慌ててしかつめらしい顔を作った。 コホン、と咳(せき)払いし、 「……悲鳴嶼(ひめじま)さんにそんな趣味があったんですね」 「意外だろう? そうだ あの人、ああ見えて無類の猫好きでさあ。 手当て、終わったんだな」 こちらに気づいた匡近が片腕を上げた。 それを見たしのぶが、 「じゃあ、私は姉さんに話があるので、これで」 そう言い、実弥の脇を軽く会釈して通り過ぎ、診察室へと入っていく。 匡近がからかうような顔で近づいてきた。 「みんなに心配かけるんだから怪我するなよ。 わかったか? あれ? お前顔が赤いぞ大丈夫か」 「うるせェ」 わざとらしいニヤニヤ笑いを浮かべる匡近の肩に自身のそれをぶつけ、歩き去ろうとする。 匡近は腹を立てた様子もなく「オーイ、待てよ~」とあとを追ってきた。 その吞気(のんき)な様子に、さらにいらだつ。 「さっき、しのぶちゃんと岩柱様について話してたんだけどさあ、柱ってやっぱ、すげえよな。 強いし、頼りになるし」 実弥のすぐ後ろを歩きながら、匡近が感慨深げな口調で「恰好いいよなあ」と続ける。 あいにく、実弥が耳にしたのは尺八と猫好きのくだりだけなので、 (どこがだ) と内心鼻を鳴らす。 「俺もいつかは柱になりたいな。 実弥もそうだろ?」 なあ、なあ、とうるさくまとわりついてくる匡近に無視を決めこんでいると、 「なら、どっちが先に柱になれるか競争な」 勝手に同意したものとして話を進め、 「うーん、そうだなぁ。 先に柱になった方に、飯を奢(おご)るってのはどうだ? 蕎麦(そば)とかじゃやる気出ないし、牛鍋とかいいな。 ぐずぐずになった豆腐にタレがしみこんで、牛肉と一緒に食べると美味いんだよなぁ」 うっとりとため息をもらす。 とうとう耐えられなくなった実弥が、「興味ねェ」と吐き捨てた。 匡近がきょとんとした顔になる。 その顔にまたイラつく。 (チッ……相変わらず、ふざけた野郎だぜェ) なぜ、こんな男が命をかけて鬼狩りなどやっているのだろうか。 本当の意味での鬼への憎しみなど、この男の中には、ありはしないだろうに。 そう思うと、ますますイライラした。 「なんでだ? 柱になりたくないのか? 柱になったら、すごいモテるぞ。 きっと」 「もっと興味ねェ」 「お前、モテたくないのか? 頭、大丈夫か?」 「うるせェ」 あまりの鬱陶しさに足を止め、振り返る。 この男のすべてが癇(かん)に障(さわ)って仕方がない。 「大体、なんなんだァ、テメェは。 さっきから」 ねめつけると、匡近の方でも足を止めた。 なぜか、哀れみに満ちた目で実弥を見ると、 「いいか? 実弥。 希望を捨てたり、自棄(やけ)になっちゃダメだぞ? たとえ、今はモテなかったとしても、いつかきっと、お前のいいところをわかってくれる素敵な女性が現れるさ。 簡単に諦めるなよ。 な?」 「アァ?」 「頑張れ」 したり顔で肩にポンと手を置かれ、怒りのあまり憤死するかと思った。 両肩に置かれた匡近の手を実弥が邪険に払いのける。 「こんな生業(なりわい)で、何、浮ついた話してんだァ」 「いいや。 人生を楽しむのは、大事なことだぞ」 匡近が頭(かぶり)を振る。 「そりゃあ、隊士はいつだって死ととなり合わせだ。 でも、恋人がいる隊士も多いし、妻帯者だっていないわけじゃない。 音柱(おとばしら)様なんて、美人の嫁さんが三人もいるんだぞ。 いいか? 三人だぞ? さすがに、多くないか? 三人は。 俺は一人でいいなぁ。 「楽しむための人生なんざねェ」 鬼になった母をこの手で殺した瞬間から、人間らしい人生などとうに諦めている。 それでも、まだ夢があるとしたら、それはたった一人残った弟にほかならない。 玄弥が好きな女と結ばれ、たくさんの子を成し、笑顔で暮らす。 その幸せを守るためならば、自分はなんだってする。 弟の幸福を脅かす鬼を一体でも多く屠(ほふ)り去る。 たとえ、この身が首だけになろうと、その首で鬼の喉笛に食らいついてやる。 それ以外のことは必要ない。 「わかったら、さっさと失せろォ。 もう、俺に構うな」 「…………」 匡近は自身の鼻先を見るような恰好(かっこう)で、黙っていたが、 「……そうか」 と言った。 「わかった」 神妙な声だった。 ようやくわかりやがったかと実弥が鼻を鳴らす。 だが、匡近の手が今度は実弥の手首をがしっとつかんだ。 「なんだァ。 この手は……」 「おはぎを食いに行くぞ」 「ハァ!?」 「俺が奢ってやるから、おはぎを好きなだけ食え。 山程食え。 そしたら、幸せだろ? なっ?」 「全然、わかってねえじゃねえか テメェ、この野郎ォォ」 「よし。 抹茶もつける」 「抹茶もつけるじゃねえよ 大体、なんでおはぎなんだよ!?」 「前に、お前がおはぎを食べているところを見かけたんだ。 好物なんだろ。 珍しく顔が穏やかだったから、好きなんだろうなと思った」 「盗み見てんじゃねェ キショイんだよ、テメェはァァ」 バカ力の兄弟子にひきずられる恰好になりながら、実弥が匡近の背中に罵声(ばせい)を浴びせる。 すると、 「……わかってるさ」 匡近がつぶやいた。 それは、驚く程やさしい声だった。 ひどく繊細で、弱々しくさえあるその声は、この男にあまりにそぐわない代物で、思わず実弥は抵抗をやめた。 匡近の方でも実弥から手を離し、立ち止まった。 「お前の受けた傷はそれ程深いんだな」 それでも、と兄弟子の背中が言った。 『滅』の文字が刻まれた背中がかすかに震える。 「俺はお前に自分の人生を諦めてほしくないんだよ」 「…………」 振り向いた匡近の顔は笑っていた。 笑っているのに、なぜか目の前の男が泣いているような気がした。 読んでいただきありがとうございました。 以下のリンクより購入が可能です。

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